2013年7月5日

小林 隆

（編集中）

佐久間 秀

「マールボロ三菱ラリーアート」の総監督を務め、WRCにおける三菱自動車の活躍を支えた木全巌氏が7月4日に逝去されたそうです。

　生前に1度だけ、ファン向けのトークショーを取材させていただいたことがありますが、国内レースシーンの黎明期を知る人物ならではという興味深いエピソードの数々、ユーモアを交えた語り口、なにより、チームスタッフを家族同然に大切に考え、すでに他チームに移籍した選手の現状まで心配する温かい言葉が印象的でした。また、たとえ会社が相手でも、チームやファンのためにならないと感じた部分はきちんと主張するリーダーシップなど見習うべき点ばかりで、魅力あふれる人物像にすっかりファンになっていました。三菱自動車がレース活動から撤退したあとは、国内レースの運営側で尽力されていたそうで、晩年まで日本のレース界のために尽くされたことに頭が下がります。心からご冥福をお祈りいたします。

谷川 潔

（編集中）