【2009フランクフルトショー】
3つの「911」に賑わうポルシェ・ブース

新型ターボ、GT3RS、スポーツクラシック登場

2009年9月15日~27日(現地時間)
独フランクフルト
Messe Frankfurt



 ポルシェは予告どおり、新型「911ターボ」「911 GT3RS」「911スポーツクラシック」の3種の911を出展した。

 911スポーツクラシックは、250台限定のスペシャルモデル。911カレラSにワイドリアフェンダーを与え、ダックテール・スポイラーなど伝説の名車1973年型カレラRS風のモディファイを施したもの。2740万円という価格もさることながら、日本に割り当てられたのがわずか12台というところも、まさに“ドリームカー”。

 会場にはこの貴重なモデルの1台が置かれていたが、場所はどちらかといえばブースの隅で、メインステージでスポットライトを浴びていたのはGT3RSや新型ターボ、これがヨーロッパデビューとなったパナメーラ。しかし、そんな中でもスポーツクラシックは、注目を集めていた。

ダックテールスポイラーに控えめなストライプ、ワイドフェンダー、ダブルバブルルーフとクラシカルなディテールを満載。外観だけでなくエンジンや足まわりもチューンされている
ブラウンの革内装で統一された室内。911伝統の5連メーターにスポーツクロノグラフも備える。トランスミッションは6速MTのみと、硬派なセレクション

 3月にマイナーチェンジされたノンターボ911のトップモデル「GT3」を、サーキット向けにモディファイしたのがGT3RSだ。エンジンや足まわりのチューンはもちろん、室内には頑丈そうなロールケージが組み込まれている。

GT3RSの外観上のポイントの1つは、大型のリアスポイラー。サーキット走行時に調整しやすいステーに改められたエンジンはGT3RS用にチューンされているサイドシルに「RS 3.8」と刻まれる
ロールケージが組まれた簡素な室内

 新型911ターボは、エンジンを直噴とし、ついに500PSのパワーを得た。またPDKが搭載され、これでターボも最新911と同じだけの技術レベルになった。会場にはクローズドモデルのほか、ターボ・カブリオレも展示。こちらも注目を集めていた。

新型911ターボ
ついに500PSに達したターボエンジン他のモデルよりも豪華な雰囲気の室内
PDKが搭載されたのも話題
こちらはターボ・カブリオレ
ソフトトップは電動で、サイドブレーキ脇のスイッチで操作するもう見慣れた気もするが、実はこれがパナメーラのヨーロッパデビュー

(編集部:田中真一郎)
2009年 9月 17日