【2009フランクフルトショー】 BMW、ディーゼルハイブリッドのスポーツコンセプトカーなど X6や7のアクティブハイブリッド、X1、5 GTなど世界初公開多数 |
BMWは面積約4000m2のホール11を独占し、同グループのMINI、ロールス・ロイスとともに出展した。
中核となるBMWブランドのスペースが最も大きく、会場を取り巻くように周回路を作り、プレスカンファレンスではこの周回路をワールドプレミアカーが走った。
メルセデス・ベンツと並ぶ地元プレミアムメーカーとあって、BMWは多数のワールドプレミアを用意。X6や7のアクティブハイブリッドのほか、発売間近のX1、5シリーズ・グランツーリスモ(GT)など公開された。
BMWは会場内に周回路を設けた | プレスカンファレンスでスピーチするBMW会長のノルベルト・ライトホーファー博士 |
BMWのプレスカンファレンスにはMiniも登場。電気自動車のMINI Eや、ディーゼルエンジンのMINI ONE Dなどを紹介した |
周回路を走って登場したヴィジョン・エフィシエント・ダイナミクス |
なかでも4シーターハイブリッドスポーツカー「ヴィジョン・エフィシエント・ダイナミクス」は多くの注目を集めた。新開発の1.5リッター3気筒ディーゼルターボエンジンをリアに横置きし、前後アクスルにモーターを備える。リチウムイオンバッテリーはセンタートンネル内に置かれ、家庭用電源からの充電も可能。システムの総合出力は262kW/356HP、800Nmに及ぶが、燃費は100kmあたり3.76L、約26.6km/Lとなる。
4人が乗り降りしやすいガル・ウイング・ドアや、3Dヘッドアップディスプレイなどのハイテク装備も搭載する。
ヴィジョン・エフィシエント・ダイナミクスのパワートレーン。左がリア。前後にモーター、後方にディーゼルターボエンジン、センタートンネルにバッテリーを搭載する |
周回路を走って登場したアクティブハイブリッドX6 |
また、X6と7シリーズのアクティブハイブリッドを世界初公開した。
アクティブハイブリッド7はコンセプトカーが昨年から公開されているが、今回公開されたのは市販バージョンで、パワートレーンの詳細なども明らかにされた。V8ガソリンエンジンと8速ATの間にモーターを挟んだマイルドハイブリッドで、トランクに置かれたリチウムイオンバッテリーがモーターを駆動するほか、車載機器に電源を供給する。100km走行時のガソリン消費量は9.7L(約10km/L)。
アクティブハイブリッドX6は、V8ツインターボエンジンに、2つのモーターを組み合わせたフルハイブリッド。2つのモーターは走行状況によってその役割を変える。モーター駆動用バッテリーはトランクに置かれたニッケル水素充電池。
発売が近い「X1」は、SUVのエントリーモデルとなる。会場にあったのはxDrive18dと同23dでいずれもディーゼルエンジンを搭載している。
X1 xDrive23d | ||
X1 xDrive18d | ||
23dはオプションのリアキャリアを付けていた | ||
5シリーズGTはジュネーブショーでコンセプトモデルが発表され、ここフランクフルトでは市販型が初公開となった。5シリーズベースの5ドアモデルで、リアゲートはフルオープンのほか、下半分だけを開けることもできる。後者のモードでは4ドアセダンのようにパッセンジャールームに外気を入れずに荷物の出し入れができる。
(編集部:田中真一郎)
2009年 9月 16日