【2008LAオートショー】
開幕直前! LAオートショー・プレビュー
Zやマスタングなど、話題の新車が初公開

LAオートショーのWebサイト
11月19日～30日（現地時間）
Los Angeles Convention Center


　11月21日～30日（19～20日はプレスデー、いずれも現地時間）、米国ロサンゼルスで「2008 Los Angeles Auto Show」（LAオートショー）が開催される。

　LAオートショーは1907年から開催されている歴史あるモーターショーで、北米ではニューヨーク、シカゴ、デトロイトのショーと並び称される。デトロイトをはじめとするいわゆる“世界5大モーターショー”には規模で劣るが、環境問題などで先進的な取り組みを続け、かつ北米自動車文化でも独特の位置にあるカリフォルニアで開催されるため、大手メーカーが世界初公開や北米初公開の車を持ち込むなど、注目されている。Car Watchでも、19日、20日のプレスデーを中心に、現地からのレポートをお届けする予定だ。

　さて、LAオートショーのWebサイトでは、LAオートショーで世界初公開となる車のリストが公開されていて、それは次のようになっている。

 

  • フォード・フュージョン/フュージョン・ハイブリッド
  • フォード・マスタング
  • ヒュンダイ・ソナタ・ハイブリッドコンセプト
  • インフィニティ・G37コンバーチブル
  • キア・ボレゴ・FCEVコンセプト
  • レクサス・RX350
  • レクサス・RX450h
  • リンカーン・MKZ
  • マツダ・3
  • マーキュリー・ミラン/ミラン･ハイブリッド
  • ミニ・E
  • 日産・370Z
  • 日産・キューブ
  • ポルシェ・ボクスター
  • ポルシェ・ケイマン
  • トヨタ・CNGカムリ・ハイブリッドコンセプト
  • フォルクスワーゲン・トゥアレグ V6 TDI

　ここでは11月14日の時点で、詳細が公表されている車を紹介する。なお、MINI・Eとマツダ3については関連記事を参照されたい。

■日産はZとG37コンバーチブル

インフィニティG37コンバーチブル
　日産はフェアレディZをフルモデルチェンジ、「370Z」として出展する。エンジンは3.7リッターV6DOHCのVVE（可変バルブタイミング/バルブリフト）を採用。最高出力は332PSで、軽量化されたボディと相まって、パワーウェイトレシオは向上する。トランスミッションは7速ATまはた6速MTで、MTには「シンクロナイズド・ダウンシフト・レブ・マッチングシステム」と呼ばれる、シフトダウン用のオートブリッパーが備わる。

　また、インフィニティの「G37」（スカイラインクーペ）にコンバーチブルを追加する。G37コンバーチブルは、320PSの3.7リッターエンジンと、自動開閉する3分割のハードトップ、Boseのオープンエアサウンドシステムを備える。一般販売は2009年春から。また11月10日からは高級百貨店「Bloomingdale's」の通販で、199台限定のプレミアム・エディションが先行販売される。プレミアム・エディションは、モナコレッドの本革とメープルウッドの内装、限定グリルと19インチアルミホイールなどを装備する。

　日産はこのほか、新型キューブを世界初公開する予定だが、こちらの詳細はまだ明らかにされていない。

 

370Z
　

■レクサスは新型RXとISコンバーチブルがデビュー

パリモーターショーに参考出品されたISコンバーチブル
　レクサスはRX 450h hybridとRX 350（日本ではハリヤー）のラグジュアリーSUVを世界初公開する。

　また10月のパリモーターショーで公開されたISのコンバーチブル版は、「IS 250C」と「IS 350C」としてLAオートショーで北米デビューを飾る。ISコンバーチブルは、数秒で開く軽量なアルミ製の3分割ルーフを備える。パワートレーンはISセダンと同じで、204PSの2.5リッターV6には6速MTか6速ATが組み合わされ、306PSの3.5リッターV6には6速ATが付く。

　このほか、「LS460」「LS460L」にはトルセンLSDによる4WDモデルが追加される。

■フォードは新型マスタング

2010年型マスタングのティザーサイト
　サプブライムローン問題に端を発する金融危機の影響か、GM、クライスラーはLAオートショーに出展するものの、初公開車などはなく、おとなしい。

　ビッグ3でひとり気を吐くフォードは、フォード・フュージョン、マーキュリー・ミラン、リンカーン・MKZの3兄弟の2010年モデルを発表する。いずれもマツダ・アテンザとプラットフォームを同じくするミッドサイズセダンで、フュージョンとミランにはハイブリッドモデルが用意される。ハイブリッドモデルは、ミッドサイズセダンカテゴリーでシボレー・ボルトと真っ向勝負ということになる。

　フュージョンの2010年モデルはガソリンエンジン車でも、燃料効率の改善が売り物だ。2.5リッター4気筒のデュラテックエンジン、3リッターと3.5リッターのV6エンジンが用意されるが、いずれも燃費を改善しているほか、6速トランスミッションも10%の燃費向上に貢献している。

　しかし、フォードでもっとも大きな話題はマスタングの2010年モデルだろう。さまざまなティザーを行って登場を盛り上げているマスタングだが、その詳細は明らかになっていない。一部公開された画像からは、現行の5代目マスタングからキープコンセプトのスタイリングがうかがえる。

 

■URL
2008 Los Angeles Auto Show（英文）
http://www.laautoshow.com/

 

【2008年10月09日】マツダ、11月にLAショーで新型アクセラを公開
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081009_37901.html
【2008年10月20日】BMW、MINIベースの電気自動車「MINI E」を米国で試験提供http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081020_37956.html

（編集部：田中真一郎）
2008年11月17日