【2008LAオートショー】
マツダ、新型「MAZDA3」セダンを発表

デミオ、アテンザと同イメージのスタイルに

MAZDA3
11月19日~30日(現地時間)
Los Angeles Convention Center


 マツダは11月19日(現地時間)、LAオートショー会場で新型「MAZDA3」を発表した。

 MAZDA3は、日本では「アクセラ」として販売されているCセグメントカー。4ドアセダンと5ドアワゴンが用意されているが、今回発表されたのはセダンのみ。5ドアは追って発表される予定。


アダプティブフロントライトシステムを搭載エンジンは2リッターと2.5リッター

 エンジンは4気筒 DOHC 16バルブの2リッターと2.5リッターが用意され、どちらにも可変バルブタイミング機構が用意される。ATモデルはどちらも5速。MTモデルは2リッターが5速、2.5リッターが6速となる。

 プレスカンファレンスでは左右独立エアコン、メモリー機能付き8ウェイパワーシート、ステアリングを切った向きに照射方向が変わるアダプティブフロントライト(AFS)、マルチインフォメーションディスプレイ、ウェルカムライト、Bluetooth対応ハンズフリーシステム/オーディオなど、充実した装備が強調されていた。

プレゼンテーションするデザイン本部ゼネラルマネージャーのLaurens Van Den Acker氏左からプログラム開発推進本部主査の前田剛享氏、デザイン本部チーフデザイナーの栗栖邦彦氏、Acker氏、北米マツダ社長のJim O'Sullivan氏

 マツダ デザイン本部チーフデザイナーの栗栖邦彦氏に会場で話を聞いた。

――MAZDA3のデザインのポイントは何か。

 外観はアグレッシブでスポーティーに見えるが、インテリアは洗練されてスタイリッシュ、トータルでは好評をいただいている現行MAZDA3を進化させたものとなっている。

 「Evolution」(進化)なのか「Revolution」(革新)なのか、は当然我々も検討した。MAZDA 323からMAZDA3への移行にあたって、かなり革新させたが、もう1度同じような革新をしてしまうとブランドが根付かない。

 この進化は、「Strong Evolution」、単なる進化ではなく、非常に強い意志を持った進化だ。ランプや立体的なボンネットの強いキャラクターラインなどに、こうした狙いが見えると思う。

 さらに、MAZDA2(デミオ)やMAZDA6(アテンザ)との関連性を重視した。ブランドをトータルで認知していただくという狙いも、見て取っていただけると思う。

――ショーはどこを見てもエコや効率一色だが、その中でアグレッシブでスポーティーなスタイルを送り出す意図はどこにあるのか。

 やはり我々のブランドはデザインがNo.1でなければならないと思っている。エコをやらないわけではないが、マツダのデザインを好んで買っていただくお客様が多いので、デザインを重視している。

――MAZDA3のデザイン作業はどこでやったのか。

 グローバルでやった。我々はフランクフルト、横浜、ロスアンゼルスにデザインスタジオを持っているが、ある時期に、全拠点からデザイナーを呼んで、共同で方向性を探った。

 1カ所に集めたのは、同じ環境、同じ条件でデザイン作業をするのが狙いだ。違う場所でやっていると、ある箇所は格好いいけど要件を満たさないデザインを出してきたりと、ばらけてしまう。MAZDA3はグローバルカーなので、それぞれの地域の感性を持つデザイナーが行うべきで、こうしたデザイナーが一同に会した意味は大きかったと思う。

――5ドアのデザインコンセプトも4ドアと同じになるのか。

 4ドアと5ドアではお客様が若干違う。4ドアは20~30代の女性エントリーユーザー、5ドアはもうちょっと年齢層が高く、ヨーロッパが中心となる。しかし、デザインの方向性は同じにした。


2リッターエンジン2.5リッターエンジンマルチインフォメーションディスプレイ
メーターパネルデザインスケッチ。MAZDA2/6との関連性や、スポーティーセダンというコンセプトが見て取れる
クレイモデルでのデザイン作業プロトタイプでのテスト走行
プロトタイプでのテスト走行風景。まだ発表されていない5ドア版のスタイリングがうかがえる

 

URL
2008 Los Angeles Auto Show(英文)
http://www.laautoshow.com/
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081009_37901.html

(編集部:田中真一郎)
2008年11月20日