【2008LAオートショー】 フォードのみマスタングなどで会場を盛り上げ |
11月19日~30日(現地時間)新型マスタング
Los Angeles Convention Center
GM、フォード、クライスラーのいわゆる「ビッグ3」が、金融危機に端を発する苦境にあえいでいることは、日本でも報道されているとおりだ。ロスアンゼルスでも新聞、TVなどのメディアで連日ビッグ3の話題が取り上げられており、政府による援助の可否や成り行きに注目が集まっている。
LAオートショーが開催されているカリフォルニア州は、米国内でも大きなマーケットであり、各社が開発拠点を置く要地でもある。ビッグ3は広いブースエリアを確保しているが、とくにGM、クライスラーからは「ショーどころではない」という雰囲気が伝わってくる。
クライスラーはもともとプレスカンファレンスの予定がなかったが、GMは初日に予定されていたプレスカンファレンスをキャンセル。どちらも当地で世界初公開となる目玉がないこともあって、GM、クライスラーブースでは、プレスデイの2日間はコンパニオンや説明員の姿もほとんど見あたらず、プレスへの対応らしきものも行われなかった。閑散としたブースが、両社の現状を物語っていたといえる。
そんな中、フォードだけは2010年型「マスタング」や、ミッドサイズセダン「フュージョン」といった話題の製品を用意、そのほかのモーターショーのように、プレスカンファレンスを華々しく開き、昼食などのホスピタリティも提供。展示車の周囲でDJパフォーマンスなど“人寄せ”のアトラクションを行ない“善戦”していた。
■フォード
■GM
■クライスラー
また、21日からはLAオートショーが一般公開されているが、ここでのGM、クライスラーは、コンパニオンらによるステージでのプレゼンテーションなどを催している。華やかさには欠けるものの、おおむねほかのモーターショーと同じような活気あるブースを展開している。また、訪れた人々も、マスタング、カマロ、チャレンジャーといったマッスルカーの末裔や、F150、シルバラード、RAMなどのフルサイズピックアップトラックを中心に、展示を楽しんでいる。
一般公開初日は金曜日だが、朝から多数の観客が訪れた。日曜・祝日以外は夜10時まで開場しており、夜になっても人波は絶えない |
■URL
2008 Los Angeles Auto Show(英文)
http://www.laautoshow.com/
(編集部:田中真一郎)
2008年11月25日