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日産自動車は11月19日(現地時間)、LAオートショー会場で「370Z」を発表した。日本名「フェアレディZ」がフルモデルチェンジしたもので、3.7リッターV6DOHC24バルブの「VQ37VHR」エンジンを搭載する。VQ37VHRはバルブタイミングとバルブリフトの可変機構「VVEL(Valiable Valve Event and Lift)」を備え、332PSを発生する。また、時差の関係で日本での発表がすでに行われた新型「キューブ」も同時に発表された。 370Zに組み合わされるトランスミッションは7ATか6MTで、6MTにはシフト時に自動的にエンジン回転数を合わせる「SynchroRev Match」と呼ばれる仕組みが備わる。ホイールベースが短くなり、軽量化されたことも、アピールポイントのひとつ。
370Zは通常モデルのほかに、パワーレザーシートなど装備を豪華にした「Touring」モデルが用意される。価格は2万9930ドルから。 日産ブースで同社常務執行役員チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏に話を聞いた。 ――新しいZのデザイン的な魅力はどこか。 現行のZはエレガントな車だが、新型はひと回り精悍になった。ホイールベースが100mm短くなってプロポーションがスポーツカーらしくなった。またトレッドが広がり、オーバーフェンダー効果が出て、フェンダーの張り出しが強くなった。 それから、少しクラシックな感じも意図的に入れている。我々は、昔の車のデザインを焼き直すとことは基本的にしないが、昔の車が持っていた香りは、新しいデザインでも出したいと思っている。窓の形やAピラーに、オリジナルの240Zの雰囲気を感じてもらえるとうれしい。 ――新型を精悍なデザインに持っていったのはなぜか。 現行のZは、今のスポーツカーの中では、ちょっとジェントルに見えるようになった。こういう車は、よりエモーショナルな方向に振れている。その中でZらしさを表現する上では、精悍さが必要と考えた。また、性能もよくなっている。性能をデザインが表現しなければならない。 ――ランプ類の形状がデコラティブ過ぎるように感じる。 キャラクターがランプに欲しかった。時間が経って見慣れると、かっこよく感じるようになる。
――キューブはキープコンセプトで、あまり代わり映えがしないように見える。 キープコンセプトといえばそうだが、それは日本人にとっての話で、欧米にとってはこれが初めての商品となる。グローバルに見ると、前のキューブが欲しかった人も結構いるので、ガラっとは変えたくなかった。 基本的にはパッケージもサイズもそう大きく変わっていないが、ひとつひとつが洗練された。とくにインテリアがよくなった。 ――「サングラスをかけたブルドッグ」はテーマとして最初からあったのか。 開発の過程で「新型の顔はブルドッグに見える」という話になってできた。実は、現行キューブの顔は「柴犬」と言っていた。すこし逞しく、ワルくなったキューブということで、ブルドッグになった。キューブには、「子犬」のような感じが大切だ。 ――「かわいいペット」として愛されたいということか。 そう。ただしネコではない。ネコ系はZ。スポーツカーは虎とか豹とか、ネコ科の動物だ。
■370Zの詳細
■キューブ また、同社のカルロス・ゴーン社長は19日朝、報道関係者向けのキーノートスピーチに登壇。金融危機に伴う景気後退や市場の成熟により自動車の売れ行きは落ちているが、「自由やステータスのシンボルとしての車を、人々はドライブし続ける」とした。また環境問題については「ゼロエミッションの車を普及させるには、購入者へのインセンティブ、税制優遇やインフラ整備などの公的援助が不可欠」とし、オレゴン州などでの電気自動車普及の取り組みを紹介し、「ゼロエミッションでも魅力的でない車は売れない。エモーショナルな車が必要」と述べた。 さらに電気自動車のバッテリーについては「バッテリーの開発サイクルは速いが、新しい世代のバッテリーが出るたびに、消費者に購入を強制するわけにはいかない。車は購入してもらっても、バッテリーはリースするなどの方法が必要」とした。
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(編集部:田中真一郎)
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