【2008LAオートショー】
ポルシェ、ボクスターとケイマンに直噴エンジンとPDKを搭載

ボクスター
11月19日~30日(現地時間)
Los Angeles Convention Center


 ポルシェは11月19日(現地時間)、LAオートショー会場で新型の「ボクスター」と「ケイマン」を発表した。

 どちらも水平対向6気筒 DOHC 24バルブエンジンをミッドシップマウントする2人乗りスポーツカーで、ボクスターはオープンボディ、ケイマンはクローズドボディとなる。それぞれに2.7リッターエンジンの通常モデルと、3.4リッターエンジンの「S」が用意される。

 

ボクスター

ケイマン

 

 新型はどちらも、エンジンが直噴化され、トランスミッションのうちATが5速ティプトロニックから、デュアルクラッチトランスミッションの7速PDK(Porshe Doppelkupplung)に変更された。また通常モデルのみ、MTが5速から、Sと同じ6速になり、エンジンの排気量が2.9リッターに拡大された。同社ではRRレイアウトの「911」シリーズが、一部を除きすでにエンジン直噴化とPDK搭載を済ませている。

 これにより2.9リッターエンジンはボクスターが255PSに、ケイマンが265PSに、3.4リッターエンジンはボクスターが310PSに、ケイマンが320PSになった。

 

2.9リッター、3.4リッターともに直噴化された
PDKにより加速性能と燃費が向上した

 

発表会ではフェリー・ポルシェ博士のフィルムが流された
 外観はフロント、リアともランプ形状が改められ、フロントはターンシグナルが内蔵された。またリアはLEDとなった。

 装備ではオプションとして、6.5型タッチスクリーンを備えたカーナビ、通信、オーディオの統合システム「PCM(Porsche Communication Management)」を新たに搭載。iPodやUSBオーディオを接続してコントロールすることもできる。

 ポルシェブースでの発表では、1949年型のポルシェ356とともにボクスターとケイマンが並べられ、同社創業者のフェリー・ポルシェ博士のフィルムが流されるなど、新型もポルシェのスポーツカーの伝統を継承する車であることを演出していた。


 

PCMはiPodやUSBオーディオにも対応する直噴V8エンジンでAmerican Le Manシリーズを戦うRSスパイダー
ボクスター、ケイマンと並べられた356550スパイダーも展示されたポルシェブースの入口に掲げられたメッセージ

 

 

URL
2008 Los Angeles Auto Show(英文)
http://www.laautoshow.com/

(編集部:田中真一郎)
2008年11月21日