【東京オートサロン2009】
国内自動車メーカーのカスタムカー(2)

ホンダ、スズキ、ダイハツ、スバル/STI、RALLIART/ROAR編

1月9日~11日
幕張メッセ


 千葉県幕張メッセで開催中の「東京オートサロン2009」。幕張メッセの中央ホールには、本田技研工業、スズキ、スバル(富士重工業)/STIが、東ホールには、ダイハツ工業、RALLIART/ROARがブースを構えている。それらの国内自動車メーカーのカスタムカーの中から主なものを紹介する。

ホンダ
 ホンダブースでは、ホンダの純正アクセサリーなどを開発・販売するホンダアクセスからのカスタムカーが多数展示されている。そのホンダブースの中央に展示されているのが、「スポーツモデューロS2000コンセプト」「スポーツモデューロフィットコンセプト」の2台のコンセプトカー。

 それぞれ「S2000」と「フィット」をスポーツカスタマイズした車だ。そのほか「ライフ」ベースのカスタムカーや、「クロスロード」ベースのカスタムカーなども展示されていた。

スポーツモデューロS2000コンセプトは、S2000から大幅にエクステリアを変更。エッジの効いたフロント部やリア部が目に付く。これらのエアロパーツは風洞実験によって生み出されたとしており、空力バランスにも配慮されている。インテリアでは、メーターパネルが有機ELディスプレイのため表示が変更でき、燃料消費量によって色が変わるような仕組みとなる
フィットRSがベースのスポーツモデューロフィットコンセプト。オレンジのボディーカラーが会場内では目立っていた。こちらは空力実験から生み出されたエアロパーツで、フロント下部横の意匠もS2000のコンセプトカーと同一だ。リアトランク内とフロントバンパーム内にパフォーマンスロッドを追加。スポーツ性を向上している
女性が携帯電話で撮影している姿を頻繁に見かけた「ライフ スタイルスタディ」。エクステリアやインテリアにスワロフスキーのクリスタルを多数あしらいキラキラ感抜群。そのクリスタルも一般的なサイズから小さめのサイズまで使い分けるなど非常に手がかかっている

スズキ
 スズキは、ベストセラーカー「ワゴンR」のカスタムカーを中心に、「ラパン」や「スプラッシュ」のカスタムカーを展示していた。ラパンをオープンカーにした「ラパン Convertible Concept」は大幅に手が入れられいて、その意気込みが伝わってくるほど。一方スプラッシュベースの「スプラッシュ Version Balance」は、ライトなカスタムで、オートサロンの評判次第では市販もあり得るとのことだった。

スプラッシュをシンプルにカスタマイズしたスプラッシュ Version Balance。白と黒でまとめてあり、フォグランプなどはメッキで加飾してある。上品でエレガントなヨーロピアンスタイルの提案としている
ワゴンRをよりスポーティにしたと言う「ワゴンR ROAD BOMBER」。その圧倒的な存在感と、赤と黒のツートンのボディーカラーはイヤでも目を引く。マフラーも左右側面出しに変更されており、「スポーティかつワイルドな印象のカスタマイズ」を目指したとしている。インテリアでは、センタークラスター部に上下に設置された液晶ディスプレイが特徴的だが、その配置はワイルドを超えているかも
シックなカラーリングのラパン Convertible Concept。内外装には薔薇をモチーフにしたデザイン柄をあしらっている。フロントグリルも変更され、ラパンマークが数多く並んでいたりと遊び心満点。説明書きに「夜の街に似合う妖艶なムードを醸し出している」と書かれていたので、どこの街をイメージしたのか担当者に訪ねたところ「首都圏の夜ですかね~」とのこと

ダイハツ
 ダイハツは「コペン アルティメットエディションII」を中心に7台を展示。しかしながら、大きくカスタマイズされていたのは「ムーブ コンテ」をベースにした「ディー(ドッグ)スポーツ ムーブ コンテ マイ スニーカー」が目立つ程度で、おとなしい展示となっていた。

コペン アルティメットエディションIIに各種エアロパーツを取り付けた「コペン -ドレスアップスタイル'09 バージョン」。フロントグリルはメッシュグリルに変更され、ボディー側面に貼られたデカールが09バージョンであることを強調している
「相棒と一緒にどこへでも行ける」というコンセプトでカスタマイズされたディー(ドッグ)スポーツ ムーブ コンテ マイ スニーカー。カスタマイズは、ダイハツのチューニングブランド「Dスポーツ」が担当。バックドアに付けられた純正用品のリードフックがポイントで、犬のぬいるぐるみとともに展示されていた。ボディーカラーも気軽なイメージということでスニーカー色に

スバル/STI、RALLIART/ROAR
 スバルはSTIと共同でブースを構成し、三菱自動車工業は三菱としての展示ではなく、スポーツ部門会社であるRALLIARTと、三菱自動車カーライフプロダクツのブランドであるROARとの共同展示となっていた。

スバルブースに展示されていた、「インプレッサ WRX STI CONCEPT C」。詳しいスペックは一切明らかにされていなかったが、ボンネットフードがアルミになっているとのこと。スバルのリリースによると専用のボールベアリングターボなどが取り付けられているようだラリードライバーの新井敏弘選手が率いる「チームアライ」によるGr.Nカーの組立ショーエリア。1日に少しずつ組み立てられ、11日の午後に組み上がるようなスケジュールが組まれていたスバルブースのメインステージ横に展示されていた、クロスバイク「SUBARU XB」。36万円と高価だが、担当者によると月産台数が少ないため多くのバックオーダーを抱えていると言う
RALLIART/ROARブースでは、ダカールラリー参戦車でもある「レーシング ランサー」がお出迎え2008年のラリージャパンに参戦した「三菱自動車ディーラーチーム」が使用した、「ランサー エボリューションX Group N Rally Car」「デリカ D:5 ROAR Special Collaboration」。アルパイン製のオーディオやナビを搭載しプレイステーション 3でも遊べるようになっていた

URL
オートサロン公式サイト
http://www.e-autosalon.net/

(編集部:谷川 潔)
2009年1月10日