【2009デトロイトショー】
各社ブースリポート(1)

Jaguarのスーパーサルーン、新興メーカーの高級ハイブリッド車など

Jaguar XFR
1月11日~25日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center


Jaguar、V8 5リッタースーパーチャージャーのホットモデル「XFR」
 Jaguarは、ミッドサイズセダン「XFR」をデトロイトショー会場で発表した。

 2007年に登場した4ドアのスポーツセダン「XF」に、V型8気筒 5リッターのスーパーチャージャー付きエンジンを搭載したフラッグシップモデル。このエンジンは「AJ-V8 Gen III」と呼ばれる新設計の直噴ガソリンエンジンで、従来のV型8気筒 4.2リッターエンジンに代わるもの。なお2010年型のXFには、スーパーチャージャーなしの同エンジンが搭載される。

 自然吸気のAJ-V8 Gen IIIの最高出力が283kW(385PS)、最大トルクが515Nmとなるのに対し、スーパーチャージャー付きは375kW(510PS)、625Nm。どちらもZF製6速ATと組み合わされる。

 またこのエンジンは、2ドアのスポーツモデル「XKR」にも搭載される。

XFRはボンネビルで速度記録に挑戦。225.675mph(約363.2km/h)を達成した

XKRのエンジンも、XFRと同じV型8気筒 5リッター スーパーチャージドエンジンになった

Volvo、「S60 Concept」を展示

S60 Conceptを発表するVolvo CarsのStephen Odell 社長兼CEO(左)とSteve Mattinデザイン担当副社長
 Volvoは予告どおり、「S60 Concept」を展示した。次期S60をイメージしたコンセプトカーで、従来よりも流麗でエモーショナルな外観は、今後の同社のスタイリングの方向性を示す。インテリアは、センタートンネルとサイドシルで支えたフローティングシートや、クリスタル製の同社独自のセンターコンソール「フリーフローティング・センタースタック」など、デザインエクスペリメンタル色が強い。

歩行者や前方の車をレーダーで認識し、ドライバーへの警告とブレーキを行うシステムを搭載複雑な構造を持つLEDヘッドランプは、帆船の帆をイメージしたデザイン
ドアは「変則観音開き」。後席ドアはいったん前方に開いてから、後方へスライドする

高級ハイブリッドカー「Fisker」

Fisker Karma S
 Fisker Automotiveは、高級ハイブリッドカー「Karma S」を公開した。

 Aston Martin DB9とV8 Vantage、BMW Z8のデザイナーであるHenrik Fisker氏が、Quantum Technologiesとともに2007年に創設した会社。米国カリフォルニアに本拠を置き、アセンブルはPorche Caymanなどを製造するフィンランドのValmet Automotiveにアウトソーシングする。

 4ドアセダンのKarma、2ドアコンバーチブルのKarma Sが用意される。どちらもQuantum Technologiesが開発したパワートレーン「Q DRIVE」を、アルミ製のスペースフレームに搭載する。Q DRIVEは、265hpを発生する直列4気筒 2リッター直噴ガソリンターボエンジンと、150kWを発生する電気モーター2つ(合計で403hp)を組み合わせたもの。ガソリンエンジンは発電のためだけに使われる。電気モーターのみで走行するステルスモードでは193km/h、ガソリンエンジンで発電しながら走行するスポーツモードでは200km/hの最高速度を出せると言う。

 Q DRIVEの性能もさることながら、Karmaの最大の魅力はFisker氏の手になるダイナミックなスタイリングと、エレガントなインテリア。2008年のデトロイトショーで展示されたKarmaは、今年の終わりから予約分のデリバリーが始まり、来年には量産される。価格はKarmaは8万7900ドル、Karma Sは9万5000ドル。

電気モーターは後輪を駆動する
Karma Sは自動開閉するハードトップを備える

URL
North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20090106_38372.html

(編集部:田中真一郎)
2009年1月14日