【2009デトロイトショー】
各社ブースレポート(3)

台頭する韓国・中国勢

ヒュンダイ・ジェネシス
1月11日~25日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center


 デトロイトショー初日の1月11日に発表された北米カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、韓国ヒュンダイの「ジェネシス」だった。ジェネシスはV型8気筒 4.6リッターエンジンを搭載するFRのフルサイズセダン。韓国車として初めての栄誉である上に、日本を含め、アジア勢が高級車で受賞したのはこれが初めて。改めてアジア勢の進化を印象づけた出来事だった。

ヒュンダイ・ジェネシス。4975×1890×1480mm(全長×全幅×全高)の堂々たる体躯に4.6リッターのV型8気筒エンジンを搭載する。米国人好みのフルサイズセダン
ジェネシスのクーペバージョン。こちらは3.8リッターのV型6気筒エンジンを積む
起亜も米国では一定の評価をすでに得ている韓国メーカー。若年層向けのコンパクトバン「SOUL」のバリエーションのほか、燃料電池車なども展示した


 また会場では、BYDとBrilianceの2社の中国メーカーがブースを構えた。とくにBYDは、米国の著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が投資したことでも話題のメーカーで、電気自動車の「e6」、ハイブリッドカーの「F3DM」「F6DM」などを展示し、注目を集めていた。

 e6はフロントを160kW、リアを40kWのモーターで駆動する電気自動車で、航続距離400kmと言う。

 F3DM、F6DMは、ガソリンエンジンと電気モーターが車輪を駆動するタイプのハイブリッドカーで、プラグインによる充電もできる。どちらも4ドアセダンだがF3DMのほうがやや車体が小さい。ガソリンエンジンとモーターをあわせた出力はどちらも125kWと言う。

 いずれも2009年後半に、まず中国市場に投入する予定。

電気自動車の「e6」。前後にモーターを積む。プラグイン充電も可能
ハイブリッドカーのF3DMとそのカットモデル
もう1つの中国メーカーBrilianc。どこかの車に似ている気がするのは、フロントグリルのせいか

 

URL
North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/

(編集部:田中真一郎)
2009年1月15日