【2009デトロイトショー】 ホンダ「インサイト」量産型を展示 |
1月11日~25日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center
1月11日(現地時間)、米国ミシガン州デトロイトで、「North American International Auto Show 2009」(デトロイトショー)が開幕した。
1907年に「Detroit Auto Show」として始まった自動車ショーで、国際モーターショーとなってからは21年が経過しており、ジュネーブ、パリ、フランクフルト、東京と並んで、世界5大モーターショーの1つに数えられている。2008年は70万人が訪れた。
経済環境悪化のまっただ中にもかかわらず、ホンダ「インサイト」の量産型、トヨタの3代目プリウス、レクサスブランドの新たなハイブリッドカー、BMW Z4やボルボS60コンセプトなど、多数の世界初公開車が予告されており、世界の注目を集めている。
リリースによると米国での発売は4月初旬(日本では2月6日)。価格は「シビック・ハイブリッドより安い」とのこと。米国でのシビック・ハイブリッドは2万3650ドル~2万6850ドル。1ドル=90円で換算すれば約213万~242万円なので、日本では200万円以下が期待されるところだ。
ハイブリッドシステムは、4気筒SOHC i-VTEC1.3リッターガソリンエンジンを10kW(13hp)の電気モーターが常時アシストするIMA(Integrated Motor Assist)。アイドリングストップや制動時などの回生も可能。トランスミッションはCVTのみ。
「オデッセイ」にも採用された「ECON」ボタンが運転席に装備され、これをONにすると、エンジン、CVTなどを協調制御して燃費のよいモードになる。またインサイトでは、速度計の背景の色を変えてリアルタイムで燃費効率をドライバーにフィードバックしたり、1ドライブの燃料効率を葉っぱのマークの数で評価したりといった「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」を備える。
米国環境保護庁(EPA)基準の燃費は、市街地40MPG(Mile Per Gallon:1ガロンあたり40マイル走行可能)、高速43MPG。EPAの発表によると、1位がプリウスの48/45(市街地/高速、いずれもMPG)、2位がシビック・ハイブリッドの40/45、3位が日産アルティマ・ハイブリッドの35/33となっている。
燃料タンク容量は10.6ガロン(約40リッター)で、航続距離は400マイル(約644km)。
ハイブリッドシステムを制御する「IPU」(Intelligent Power Unit)とバッテリーはトランクルーム床下に搭載されるが、コンパクトにしてトランクルームの容量を確保している。
米国ではオートエアコン、パワーウインドウ、チルト&テレスコピック付きステアリングホイール、AM/FMチューナー付きCDオーディオ、速度感応式ボリュームコントロールを備えるスタンダードモデルと、アロイホイール、クルーズコントロール、6スピーカーオーディオ(USBインターフェイス付き)、パドルシフト、VSA(Vehicle Stability Assist)、カーナビを加えた「EX」モデルが用意される。
ホンダブースには赤、青、グレーの3色の北米仕様のインサイトを展示。赤は燃料電池車「FCXクラリティ」を思わせる深いエンジ色だ。青はカットモデルで、コンパクトなバッテリーとIPUがよく分かるようになっている。
■URL
North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.hondanews.com/categories/1097/releases/4903
ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/news/2009/4090112.html
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081205_38225.html
(編集部:田中真一郎)
2009年1月13日