【2009デトロイトショー】
各社ブースリポート(2)

Benzのモジュラー式エコカー、MAZDA3など

Mercedes-Benzブース
1月11日~25日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center


Mercedes-Benzはノスタルジックなスーパーカーと、エコカーのコンセプトカー
 Mercedes-Benzは「SLR McLaren」の限定モデル「Stirling Moss」を展示。スターリング・モスのドライブにより1955年のミレ・ミリアで優勝した「300SLR」をモチーフとした外観を与えられており、小さなスクリーンやパッセンジャー背後の2つのドーム、リベット風装飾など、クラシカルなディテールを持つ。一方でカーボンブレーキなど、最新のテクノロジーも装備。エンジンはV8 5.5リッターで、641hpを発生する。全世界で75台のみ供給される。

Concept Blue Zero
 また、コンセプトカー「Concept Blue Zero」を展示。AクラスとBクラスでおなじみのサンドイッチフロア(パッセンジャールームの床下にバッテリーなどを搭載する空間を設けた構造)を持つ2ボックスカーだが、そのサンドイッチフロア内の機器を変えることで、プラグインハイブリッドカー「E-CELL PLUS」、電気自動車「E-CELL」、燃料電池車「F-CELL」の3車種を作れるモジュラー構造が最大の特徴。

 フロントのエンジンルームにはリチウムイオンバッテリーで駆動される電気モーターを納めており、床下には電気自動車の場合はバッテリーのみを、燃料電池車の場合は燃料電池と水素タンクとバッテリーを、ハイブリッドカーの場合はガソリンエンジンとバッテリーを積む。ハイブリッドカーのガソリンエンジンは、スマート・フォーツー用の直列3気筒 1リッターターボを積む。

フロントに電気モーターを搭載し、床下に置く機器を変えることで、パワートレーンの異なる3車種を作り出す

マツダは2つのMAZDA3
 LA、ボローニャでMAZDA3の4ドアセダン、5ドアハッチバックをそれぞれデビューさせたマツダは、デトロイトには両車を展示した。コンセプトカーを多数展示した隣のFordやVolvoのような華やかさはないものの、2台とも実際にドアを開けて乗車できる状態で展示されており、注目を集めていた。

URL
North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/

(編集部:田中真一郎)
2009年1月14日