中国では広州本田汽車（広州ホンダ）、東風本田汽車（東風ホンダ）の2つの合弁会社で事業を行っている本田技研工業は、東風ホンダブースにホンダブランドとしての展示を行った。

　目玉となっているのは、日本ではすでに発売されているハイブリッドカー「インサイト」、コンセプトカー「SR-9」、そして中国で年内に発売が予定されているミニバン「オデッセイ」、燃料電池車「FCXクラリティ」の4台。

　インサイトはカットモデルなども用意されているが、あくまで参考出品。立ち入り禁止のステージの上に展示されている。ただし、現行「シピック・ハイブリッド」が、中国市場におけるハイブリッドカーの新製品として紹介、展示されている。

　SR-9は、アコード・セダンがベースと思われるコンセプトカー。アコードと異なる点はフロントマスクや前後ランプ類のデザイン、ボディ下部のディテールなどにとどまるように見えるが、東風ホンダはこれをベースとした中国専用車両を年内に投入すると言う。

カットモデルやパワーユニットも展示したインサイト
ニューモデルとして紹介されたシビック・ハイブリッド。中国ではハイブリッドを「混合動力」と表現する
コンセプトカーSR-9
FCXクラリティ	オデッセイ

　一方、広州ホンダは独自ブランド「理念」のコンセプトカーを発表。理念は、2008年の北京ショーではSUV型のオリジナルコンセプトカーを発表しているが、第2弾となる今回のコンセプトカーはオープン2シーターのスポーツカー。S2000を思わせる成り立ちを見ると期待したくなるが、仕様や発売計画などの具体的な発表はない。

広州本田の独自ブランド「理念」のコンセプトカー
広州ホンダを持つ広州グループは東風ホンダとは別にブースを構えている。広州ホンダで生産しているインサイトのようなフロントマスクを持ったフィットアリア（写真中）や、独自のコンセプトカー（左右）を展示。右のコンセプトカーは、リチウムイン充電池を積んだ電気自動車とのこと

■URL
Shanghai International Automobile Industry Exhibition（英文）
http://www.autoshanghai.org/en/
ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/news/2009/4090420.html?from=top
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20090420_127763.html

（編集部：田中真一郎）
2009年4月21日