【2009上海ショー】
地元メーカーは「概念車」「混合動力車」を多数展示

2009年4月20日~28日(現地時間)
中国 上海市
上海新国際博覧中心


 地元中国のメーカーも多数のブースを構える。「多数」と書いたのは、1つのグループ(集団)がいくつもブースを出している場合が多いからだ。自社ブランドに加えて海外メーカーとの合弁会社があるためだが、その合弁関係は複雑だ。ホンダは広州ホンダ、東風ホンダといったように、2つの集団と合弁企業を作っているが、その東風は日産などとも合弁事業を行っている。

 というわけで会場を歩いていると、「あれ、このメーカーのブースはあっちにもあったはず」とか「この車は向こうにもあった」なんてことがしょっちゅう起こる。17万m2以上もある会場を歩いていて疲れてくると、なにがなんだかわからなくなる。

 そんな中で目に付いたブースや車をレポートする。

デトロイトショーにも出品していたBrillianceのEV概念車(コンセプトカー)
1.8リッタークラスのBrillianceのセダン。「Mild Hybrid」と書いてあるが詳細は不明
こちらもデトロイトショーに出展していたBYD。米国の著名投資家が出資していることでも有名BYDのEVの概念車「e6」BYD S8
BYD M6
スポーツ仕様に仕立てられたBYD F0。リアウインドーのグラフィックは上海サーキットのコース図
ボルボ、マツダ、フォードなどとパートナーシップを結ぶ長安自動車
長安はSUVが得意らしく、概念車もSUV。リアに2輪車を積むことができる
ホンダ、日産、PSAなどと合弁事業を行う東風自動車東風のハイブリッドコンセプトカー。車体のグラフィックは大胆にもカッティングシート
東風のコンセプトカー
党幹部専用車だった「紅旗」。いまやクラウン・マジェスタがベースだが、ノーズのクリアパーツのエンブレムと、リアの「紅旗」の文字は今も続く
自社ブースのほかにハイブリッドカーやEVの概念車専用ブースを設けた奇端自動車。EVをシャーシーダイナモ様の台に乗せ、会場の電源で走行できていることを見せている
三菱などと合弁する長春自動車は、概念車が三菱風?長春のハイブリッド概念車とパワートレーン
力帆自動車の320と620
吉利自動車が合弁で生産しているロンドンタクシー吉利自動車のコンセプトカー
吉利自動車のコンセプトカー。タタ・ナノも驚きの1万人民元(16万円)カー。ただしパワーユニットの価格は別だそうです。内燃機関でもモーターでも搭載できるとのこと。センターステアリングで後席3人がけの4人乗り。ただし後席中央は子ども用。センターステアリングをあきらめて素直な4人乗りにしない意地の張り具合が楽しい
吉利自動車のコンセプトカー
MGローバーのブランドや製造ラインを取得した上海自動車のブース。なつかしのMG-TFやローバー75(現在はMG7)のほかMG6なる新製品も
こちらも英国ブランドを活用する例。浙江青年乗用車集団はロータスと提携、英国風エンブレムに「engineered by LOTUS」を謳う。ステージにはエクシージを飾ってロータスとの関係を強調

URL
Shanghai International Automobile Industry Exhibition(英文)
http://www.autoshanghai.org/en/

(編集部:田中真一郎)
2009年 4月 23日