【2010ジュネーブショー
開幕前日リポート

設営進む会場、初公開車もすでに展示準備完了

GENEVA PALEXPO

3月2日~14日(現地時間)
スイス ジュネーブ
GENEVA PALEXPO



 「80th International Motor Show(第80回ジュネーブ国際自動車ショー)」(ジュネーブショー)がいよいよ3月2日(現地時間)に、スイスのジュネーブで開幕する。2日、3日は報道関係者のみのプレスデーで、一般公開は4日から。

 2009年9月のフランクフルトショーに引き続き、ここジュネーブも日欧メーカーが多数のニューモデルやコンセプトカーを展示する。発表されているだけでも、欧州勢ではアウディ「A1」、ルノー「ウインド」、プジョー「SR1」、シトロエン「DSハイライダー」、ポルシェ「カイエン」、フォルクスワーゲン「ポロGTI」「クロス・ポロ」「トゥアレグ」「クロス・ゴルフ」、アルファロメオ「ジュリエッタ」と多数のワールドプレミアが予告されているが、そのほかにもサプライズが期待される。

7つのホールで構成されるPALEXPOの見取り図。冒頭の写真はホール(HALLE)6のあたり。図の下の方が空港のターミナルで、歩いて数分の距離にあるホール1のエントランス前。なにしろ広大なので1枚の写真で全貌を収められる場所が見つからなかった隣接する空港のロビーには日産マイクラのディスプレイが準備完了。あとはクルマを運び込むだけ

 日本勢では日産「マイクラ(日本名マーチ)」が初公開。トヨタからはレクサス「CT200h」のプロダクションモデルがいよいよ登場する。このほかマツダ「5(日本名プレマシー)」のワールドプレミアも控える。

 またBMW「5シリーズ」、MINI「カントリーマン」、日産「ジューク」のように、発表済みの新車も、実車の初公開の場となる。

 さらに中国の「BYD」、インドの「タタ」といった新興市場メーカーの出展も注目されるところだ。

 ジュネーブショーの会場は、ジュネーブ空港のすぐ脇にあり、ジュネーブ市街からバスで15分ほどの好立地にある見本市会場「GENEVA PALEXPO」。7つのホールからなり、展示場面積11万9000m2に及ぶ広大な会場に、世界30カ国の700のブランドが出展する、大規模なショーだ。

 開幕前日の3月1日、会場内のブースはほぼ展示作業が終了し、細部の手直しやプレスカンファレンスの予行演習が行われている。午後からはプレスセンターがオープン、早くも各国の報道関係者が多数詰めかけている。

 Car Watchでは連日会場の模様をお届けする。

ホールの外壁には多数の自動車メーカーの広告が出ている。これはその1つ、レクサスCT200h。「世界初のハイブリッド・ラグジュアリー・コンパクト、静かな革命の始まり」ホール3、4を見下ろしたところ。つまり、この3.5倍の展示面積があるということアルファロメオのブースは全車ヴェールに覆われていた
マイクラはさすがにヴェールに隠れていたが、ジュークは“全開”状態
ジュークと日欧コンパクトクロスオーバー対決となるか、MINIカントリーマン
マツダ5なにかと話題のクライスラーとランチア。共同のブースで、こんな看板を立ててきた一見iQだが、ここはアストン・マーチンのブース
往年の高級車ブランド「イスパノ・スイザ」の名を冠したスーパースポーツプジョーSR1BMW 5シリーズ
開幕前日の会場をうろついていたら、メルセデス・ベンツがプレスカンファレンスの予行演習をしているのに遭遇。登場したのがこのSLS AMGのF1用新セーフティーカーEクラスのディーゼル・ハイブリッド「E300ブルーテック・ハイブリッド」。シュツットガルトからジュネーブまで自走してきたとか燃料電池とプラグイン・ハイブリッドの2種が用意されるコンセプトカー「F800スタイル」。この後実車登場!と思ったら、ダミーのGクラスが出てきた
インドのタタ・モータースのブース。「ナノEV」ということは、あの25万円カーの電気自動車版か

80th International Motor Show
http://www.salon-auto.ch/en/

(編集部:田中真一郎)
2010年 3月 2日