【2010ジュネーブショー
日産、新プラットフォームの次期「マイクラ/マーチ」

海外4工場で生産、世界の94%の地域に

新型マイクラを発表するゴーンCEO

3月2日~14日(現地時間)
スイス ジュネーブ
GENEVA PALEXPO



 日産は予告どおり、新型「マイクラ」(日本名:マーチ)をジュネーブショーでデビューさせた。タイで3月下旬に発売されるのを皮切りに、世界160カ国で販売される。

 詳細なスペックは関連記事に譲るが、4代目マイクラの技術的なハイライトは、新開発の「Vプラットフォーム」と3気筒エンジン。

 刷新されたプラットフォームは、インド、タイ、中国、メキシコの4工場での生産を見据えるのと同時に、軽量化と空力改善による燃費向上を目指した。新型マイクラのボディーサイズは3780×1665×1530mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2450mm。現行車より61mm長く、5mm広く、10mm低い。その一方で重量は945kgにとどまる。

 ゴーンCEOによれば、これまで日産がカバーしていた市場は世界の80%。マイクラは残り20%で大きな需要のあるセグメントに属しており、日産の市場カバー率を2012年までに94%に引き上げ、2013年には出荷台数を100万台に引き上げるミッションが課せられている。

弧を描くルーフライン、厚みを持ったショルダーラインから下の断面、ヘッドライト形状などのコンセプトはキープされているが、バンパー上の2分割グリルを廃したことなどで、保守層にもより受け入れられやすい雰囲気に。一方、ルーフ上には円弧のプレスラインが入った
エンジンは現行の4気筒から1.2リッター3気筒に。追って直噴スーパーチャージャー付きが追加される
ライムグリーンのモデルにはサンルーフが装着されていた
新開発のVプラットフォームで拡販を狙う
発表されたばかりのコンパクトクロスオーバー「ジューク」も展示
ジュークに搭載される新開発の1.6リッター直噴ターボエンジンリーフも展示された

(編集部:田中真一郎)
2010年 3月 5日