【2010北京ショー】BMW、新型5シリーズ ロングをワールドプレミア サブブランドによる都市向けEVの発売計画を発表 |
BMWは北京国際自動車展覧会(Auto China 2010)で新型5シリーズ(F10)のロングバージョンをワールドプレミアした。
メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンとともに、ドイツ勢はみな、ここ北京にワールドプレミアを用意してきたことになる。BMWのノーバート・ライトホーファー会長によれば、2009年に同グループは中国で9万台を販売。2010年第1四半期は、すでに前年同期比100.5%増の3万6579台を販売し、通年で12万台を目指す。2012年には中国での生産台数を10万台に引き上げる計画だ。
これだけ伸びている市場を放っておくはずがなく、同社が欧米で展開している大規模実験を中国にも導入するため、50台のMINI Eをすでに持ち込み、1シリーズクーペベースのActive Eによる大規模実験も2011年には中国で開始すると発表。さらにBMWのサブブランドから大都市向けの電動パワートレーン車を2013年に投入すると発表。カーボンファイバーにより軽量化したこの車両について北京で発表したのは、拡大し続ける多数の大都市を抱える中国を意識してのことだろう。
さて5シリーズのロングバージョンは、日本でも発売されたばかりの新型5シリーズセダンのホイールベースを140mm伸ばし、後席を拡大してショーファードリブンカーに仕立てたもの。中国で生産される中国専用車である。
展示されていたのは5人乗車可能なモデルだが、リアシート・エンターテインメントシステムや大型のピクニックテーブルなど、後席の快適装備はきちんと備えている。
このほか7とX6のアクティブ・ハイブリッド、ディーゼル・ハイブリッドスポーツカーのヴィジョン・エフィシエント・ダイナミクスなど、手持ちのコンセプトカーをすべて詰め込んだようなBMWブースであった。
(編集部:田中真一郎)
2010年 4月 26日