【2010デトロイトショー
「ウルトラ・ラグジュアリー・ビークル」展示会に、「黒LFA」登場


黒いLFA

1月11日~24日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
MGMグランド・ホテル



デトロイトショー会場のレクサスブースに展示された白LFA

 「2010 North American International Auto Show」(デトロイトショー)会場のコボ・センターからクルマで数分のところにある高級ホテル「MGMグランド」では、「ザ・ギャラリー ウルトラ・ラグジュアリー・ビークル」と銘打たれた高級車の展示会が行われている。その名のとおり、フェラーリ、ロールス・ロイス、アストン・マーチンをはじめとする高級車の展示会で、デトロイトショーに華を添え、MGMグランドを利用する富裕層にアピールするものだ。

 展示されているクルマはみな発表済み、発売済のもの。中にはスパイカーのような、日本では見かけないものもあるが、モーターショーの会場のようなワールド・プレミアがあるわけではない。

 そんなわけでのんびりした「ユルい」雰囲気の会場なのだが、ここに1台、異彩を放つクルマがあった。東京モーターショーで発表されたレクサスのスーパースポーツカー「LFA」である。

 東京モーターショーに展示されたのは白いモデルで、これはデトロイトショーのレクサス・ブースにも展示されている。東京にしろデトロイトにしろ、LFAは来場者が触れないように展示されているのだが、このザ・ギャラリーでは触るだけでなく、運転席に乗り込んだり、エンジンフードを開けたりすることができる。まさに、ポンと置かれただけの状態だ。

何の予告もなく、ウルトラ・ラグジュアリー・ビークルの会場に展示された黒LFA。マットブラックで、ドアなどに指紋が目立つのはご愛敬
エンジンフードを開けたところ。フードを支えるロッドまでカーボン製
シートは白。白LFAではステアリングホイールの革部分がシートと同色だったが、黒LFAでは異なる色になっている
リモートタッチや操作系の細部も堪能できるお隣のコルベットZR1とツーショット。他のスーパースポーツと1枚の写真に写るのもこれが初めて?

 しかも、ボディーカラーが、これまで発表されていなかったマット・ブラックなのだ。マット・ブラックというと、何度となく走行中の写真がスクープされたテスト車両や、モリゾウ選手ことトヨタ自動車の豊田章男社長も駆ったレース車両が思い起こされるが、展示されているのはロードカーとしての装備をちゃんと備えたもの。ちなみにシートの色は白だった。

 実際にエンジンフードやドアを持ってみると、その異様な軽さに驚く。カーボンの威力を体感できる点でも、非常に貴重な機会であった。

ウルトラ・ラグジュアリー・ビークルの会場はMGMグランドの宴会場6.2リッタースーパーチャージャーエンジンを搭載するコルベットZR1ロールス・ロイスはこの会場では数少ないサルーン
スパイカーはクーペとロードスターを展示
フェラーリ。458イタリアはなかったランボルギーニアストン・マーチン
マセラティMGMグランドには大きなカジノがある。そのわきでランボルギーニがVIP向けのプライベートイベントを開催していた

North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/

(編集部:田中真一郎)
2010年 1月 12日