【2010デトロイトショー
BMW、1シリーズベースのEVなど

MINIブースでは「ビーチコーマー」

プレスカンファレンスで披露されたアクティブE

1月11日~24日(現地時間)
米国ミシガン州デトロイト
Cobo Center



BMWのプレスカンファレンス

 独BMWは1月11日(現地時間)、「2010 North American International Auto Show」(デトロイトショー)会場で、予告どおり1シリーズベースの電気自動車「アクティブE」や、オープンスポーツカー「Z4」のチューンドバージョンを公開。また同グループのMINIは、MINIベースのレジャービークル「ビーチコーマー・コンセプト」を公開した。

 「アクティブE」は1シリーズ・クーペを電気自動車に仕立てたもの。モーターをリアアクスル上に置く後輪駆動車。同グループのMINIは「MINI E」で電気自動車の大規模フィールドテストを行っているが、アクティブEでも同様のテストを行う予定。MINI Eは巨大なバッテリーが車体後部に載っているため、乗車定員は2名に限られ、ラゲッジスペースも少ない。しかしアクティブEは4人分のシートと実用的な大きさのトランクを備えており、より日常的な使用に耐える作りとなっている。

 会場のアクティブEは自走しなかったが、コクピットやトランクがしっかり作り込まれていることが確認できた。

アクティブE
コクピットやトランクルームも作り込まれている。写真下段右はアクティブEの加速性能を表すもの。128iと120iの中間となる

 また、リトラクタブルハードトップを持つ2シータースポーツカー「Z4」の、最高出力を250kW(340PS)に高めた「sDrive35is」も展示した。

 このほか、3リッター直列6気筒直噴ツインターボディーゼルエンジンを搭載した「3シリーズ 335dセダン」と「X5 xDrive35d」も展示した。

XZ4 sDrive35is。外観の識別点はシルバーになったドアミラーと、バッヂ程度
「3シリーズ 335dセダン」と「X5 xDrive35d」どちらも同じエンジンを積む

 

ビーチコーマー・コンセプト

 BMWの隣にブースを構えるMINIは、こちらも予告どおり「ビーチコーマー・コンセプト」を展示した。1960年代のオリジナルMiniをベースとするレジャービークル「モーク」をイメージしたもので、モーク同様にドアやルーフを持たない。

 MINIのブースはビーチコーマーにあわせて、「アーバン・ビーチ」のイメージで統一。展示されている既存のMINIにもサーフボードを積むなど、ビーチらしさを演出していた。

背面に背負っているのはスペアタイヤではなく、物入れ。ランフラットタイヤなので、スペアタイヤは不要
ウェットスーツのような素材でできたインテリア。長尺物を積むのに便利そうなレールが車体中央にある
MINIでおなじみの大径センターメーター
センターメーターの左右にはコンパスや水平儀がおかれる
コンバーチブルやジョン・クーパー・ワークスもサーファー仕様に

North American International Auto Show(英文)
http://www.naias.com/

(編集部:田中真一郎)
2010年 1月 13日