1月14日に開幕した「TOKYO AUTO SALON 2011 with NAPAC」（東京オートサロン2011）。トヨタ自動車は昨年に引き続き「走りの味」、「クルマの楽しさ」を提唱。クルマファンの拡大につなげていくというテーマを掲げ、最大級のブースを出展した。

　展示車両は「GAZOO Racing tuned by MN（GRMN）」や「G Sports（G's）」の参考出品車3車種に加え、市販乗用車など総勢17台と多数のクルマを用意。初日に行われたプレスカンファレンスでは、各ブランドの代表者が登壇、展示車両のアピールを行った。

GRMNの開発責任者、水野陽一氏。同ブランドは参考出展となる「iQ Racing Concept」と、レース参戦車両の「GAZOO Racing LEXUS LFA」を展示	G'sの開発責任者、弦本祐一氏。「プリウスG Sports Concept」＆「ヴィッツG Sports Concept」を参考出品するほか、市販車両の「ノアG Sports」を展示	レクサスでも走りの楽しさが実感できるクルマを、とチーフエンジニアの矢口幸彦氏。参考出展となる「IS F CCS-R」など3台を用意
「AURIS GT CONCEPT」を出展するTRDの製品企画室 主査 森川修次氏	モデリスタは市販車ベースのカスタマイズカーを3台出展。写真はチーフデザイナーの中村一之氏	トムス営業部 次長 森山裕示氏。各種レースへの参戦による豊富なノウハウを持つ同社はレクサス「LS460」をカスタマイズ
トヨタ純正用品デザイン開発部主任 米山佳伸氏は優雅なティータイムを過ごすための高級2BOXを提案	トヨタ東京自動車大学校3年生の竹内豊さんは「ヨタハチ」ベースの電気自動車（EV）、「TOYOTA SPORTS EV-TWIN」をアピール	「TES CONCEPT T-SPORTS」を手がけたトヨタ技術会 第1シャシー設計室主任 村上史剛氏

　会期中はこれらの車両展示に加え、車両開発責任者やレーシングドライバーによるトークショーを実施。出展車両の特長や魅力、乗り方、チューンアップの提案なども行われる。興味があるなら事前に「TOYOTA/GAZOO Racing スペシャルサイト」（http://gazoo.com/racing/event/autosalon2011/）に掲載されている予定表をチェックしておこう。

2009年に発表され、わずか1週間で完売となった「iQ GRMN」をベースにしたレーシングモデル。エンジンにスーパーチャージャーを装着したほか、ブリスターフェンダーによるワイドボディー化や、室内に張り巡らされたロールバーなど、レーシーな雰囲気満点

2010年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに出場、参戦3年目にして見事クラス優勝を成し遂げた車両

「プリウスG Sports Concept」。優れた環境性能に加え走る楽しさを加味した新時代のスポーツカーを提案。大胆な造形のフロントマスクは迫力満点だ

「ヴィッツG Sports Concept」。モデルチェンジしたばかりの新型ヴィッツをベースにしたモデル。「意のままに操る喜びや楽しさ」が味わえるのはコンパクトカーならでは
ミニバンでも走りの楽しさ感じられることをテーマに開発された「ノアG Sports」。G'sブランドの市販モデル第1弾となるクルマだ

サーキット走行に特化した「IS F CCS-R（Circuit Club Sports Racer）」。ホワイトボディーから製作、カーボンを多用するなど徹底的に絞り込まれており、このままニュルブルクリンクのレースに出場することも可能という

「IS F Club Performance Accessory By TRD」。カーボンフードなどのエクステリア、オレンジレザーのスポーツシート、スポーツサスペンションなど、昨年のオートサロンに出展された「CCS Concept」の流れを汲む数々のアクセサリーを装着している

発表されたばかりのハイブリットカー、CT200hをベースにした「F SPORTS」

風洞実験や走行評価により生み出されたシンプルながら力強さを感じさせるエクステリアをもつ「AURIS GT CONCEPT」。1.8リッターの2ZR-FAEエンジンにスーパーチャージャーを装着することで、最高出力204PS、最大トルク25.5kgmのスペックを獲得している

「FJクルーザー」をJAOS製パーツでドレスアップ。ワイルド感をアップした「FJクルーザー JAOS Selected by MODELLISTA」

「Mobile Racer」をテーマに新型ヴィッツをアレンジ。専用のエアロキットをはじめクールフェイスキットやクールシャインキットなどでイメージを一新。スポーティな外観はホットハッチ的なムード満点
「Modern×Casual」をコンセプトにしたラクティスベースのカスタマイズカー。20mmローダウンスプリングや16インチアルミホイールなどを装着している

各種スポイラーの装着でスポーティなムードを増した「LS460 TOM'Sバージョン」。吸排気系やスロットルコントローラーによるレスポンスアップ、専用コイルダンパーユニットなどの装着により、走りの楽しさもアップ

パッソをベースにした「Passo de Tea time」。随所にあしらったメッキパーツ、曲線を多用したルーフラック、ウエストラインより上に装着されるレザートップなど、高い品質感とクラシカルな雰囲気が美しい

ヨタハチをベースにしたEV。モーターは水平対向でマウントされ、リチウムイオンバッテリーで駆動。重量はエンジン搭載時とほぼ変わらず、最高速度は160km/h（推定）で航続距離は約100kmを実現

手頃なスポーツカーをコンセプトに製作されたオリジナルモデル。ベースはフロントまわりがキャミ、キャビン部がコペン、リアまわりがアルテッツァのコラボレーション。エンジンはキャミのK3型1.3リッターで110PSながら、900kgと軽い車重によりきびきびした走りを可能とする

2010年のSUPER GT第3戦、富士スピードウェイで初優勝を飾った「COROLLA Axio apr GT」も展示されている		ブース内ではガズーレーシングのキャラクター、「がずぺっと」（左）と「ルーキーちゃん」（右）にも会える