【2011ジュネーブショー
スズキ、スイフトのスポーツバージョン「S-CONCEPT」発表


スズキ 取締役専務 海外営業本部長 鈴木俊宏氏とスイフトのスポーツバージョン「S-CONCEPT」

3月1日~13日(現地時間)
スイス ジュネーブ
GENEVA PALEXPO



アンベールを待つS-CONCEPT

 スズキは、ジュネーブモーターショーで新型スイフトのスポーツバージョンである「S-CONCEPT」を発表した。

 スズキにとって、欧州市場はインド同様に重要な拠点だが、2010年の欧州市場での販売台数は前年比84%となる24万台だった。2011年はそこからの回復を図るべく「さらなる拡販を目指す」と、会場でS-CONCEPTの発表を行ったスズキ 取締役専務 海外営業本部長の鈴木俊宏氏は言う。そこで白羽の矢が立ったのが、欧州でも人気の高いスイフトだ。


鈴木氏は新型スイフトを軸に各世界戦略車の販売を強化すると述べる

 昨年日本で発売された新型スイフトは、世界に先駆け欧州市場で販売を開始しており、先代、現行あわせて1月に世界での販売台数が200万台を突破した。鈴木氏は「この新型スイフトを軸に欧州市場の需要を重視し、開発された各世界戦略車の販売を強化する」と述べたほか、「日々の生活にExcitementという要素を足す手助けになりたいという思いがある」とし、クルマを単なる移動手段ととらえずに乗ってアッと驚く魅力ある商品を今後も提供していくとしており、今後新型スイフトをベースにしたスポーツバージョンが正式に登場するのはほぼ間違いないだろう。

 今回発表されたS-CONCEPTは、ベースモデルよりワイド化したボディーや落とされた車高、より力強さを強調したフロント&リアバンパー、大型リアスポイラー、18インチアルミホイールなどにより相当にダイナミック。カラーリングも、先代スイフトのイメージカラー同様、イエローを採用している。

 今回発表されたS-CONCEPTはコンセプトモデルだが、その完成度は高い。市場投入時期や正式名称などは明らかになっていないので、その正式発表を待ちたい。

ワイドボディーやローダウン化、エアロパーツ類などにより相当にスポーティな仕上がりをみせるS-CONCEPT。装着タイヤはブリヂストン POTENZA RE-11で、サイズは225/45 R18。ブレーキシステムは赤く塗装されたブレンボ
室内も黒を基調に効果的なイエローのアクセントが入る。またセンターパネルなどには一部カーボンの加飾が施されており、エクステリアのみならずクルマ全体でスポーティ感を演出する。シートもレカロ製
そのほか会場には欧州市場で販売される各モデルを展示していた。写真はアルト 1.0 GLSX4 1.6 GL Top 4×4ジムニー GL Top 4×4
スプラッシュ 1.2 GLGRAND VITARA 1.9 DDiS Top 4×4
ジュネーブショー 2011 レポートリンク集
http://car.watch.impress.co.jp/backno/event_repo/index_c270s1157.html

(編集部:小林 隆)
2011年 3月 3日