【2011ジュネーブショー
ランボルギーニ、怒濤の700PSを発生する「アヴェンタドールLP 700-4」

乾燥重量は1575kg、0-100km/h加速はわずか2.9秒

ディアブロ、ムルシエラゴなどと同様に前方に跳ね上がるドア形状を採用した「アヴェンタドールLP 700-4」

2011年3月1日~13日(現地時間)
スイス ジュネーブ
GENEVA PALEXPO



 ランボルギーニは、ジュネーブショーで同社の新たなフラッグシップモデル「アヴェンタドールLP 700-4」を公開した。

 アヴェンタドールLP 700-4は、かねてから発表されてきたようにCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)ボディー、プッシュロッド・サスペンションといった、プロダクションモデルとしては希有な技術が惜しみなく投入される、ムルシエラゴの後継機。

 同モデルのハイライトの1つであるエンジンは、新開発のV型12気筒6.5リッターの自然吸気で、発生出力は実に515kW(700PS)/8250rpm、690Nm/5500rpm。組み合わせられるシングルクラッチ・シーケンシャルトランスミッション「ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)」や、1575kgという乾燥重量などと相まって、0-100km/h加速2.9秒、最高速350km/hをたたき出す。パワーウェイトレシオは2.25kg/PS。

 これはムルシエラゴLP 670-4スーパーヴェローチェに搭載していたV型12気筒6.5リッター 自然吸気エンジンの最高出力670PS、0-100km/h加速3.2秒、最高速342km/hを凌ぐスペックで、「世界のスーパー・スポーツカー・マーケットの頂点を再定義する」との同社のコメントは伊達ではない。駆動方式は、電気制御式ハルデックス・カップリングが駆動力をフロントとリアに配分する4WD。

 ドライバーはエンジン、トランスミッション、ディファレンシャル、スタビリティ・コントロール、ステアリングを統合制御する「ドライブ・セレクト・システム」によって、「Strada(ストリート)」「Sport(スポーツ)」「Corsa(レース)」の3種類の特性変化が楽しめる。

 ボディーサイズはムルシエラゴLP 670-4スーパーヴェローチェが4705×2240×1135mm(全長×全幅×全高、ミラー部含む)だったのに対し、アヴェンタドールLP 700-4は4780×2260×1136mm(同)と、75mm長く、20mm広く、1mm高くなった。ドアもまたカーボンファイバー製で、ディアブロ、ムルシエラゴなどと同様に前方に跳ね上がる形状のドアを採用した。

 なお、アヴェンタドールLP 700-4は今夏にデリバリーを開始する。

アヴェンタドールLP 700-4のボディーサイズは4780×2260×1136mm(全長×全幅×全高、ミラー部含む)。ブレーキ・システムはカーボンセラミック・ローターとブラック・ブレーキ・キャリパーの組み合わせで、5スポーク合金ホイールにはタイヤ空気圧モニタリング機能が備わる
CFRPボディ-、プッシュロッド・サスペンション、515kW(700PS)を発生する新型V12気筒エンジンなど、“スーパースポーツ”ならではの装備が惜しみなく投入される。室内ではカーナビ、トラフィック・データの表示やiPodなどとの接続が可能なマルチメディアHMIシステムを標準装備する
ジュネーブショー 2011 レポートリンク集
http://car.watch.impress.co.jp/backno/event_repo/index_c270s1157.html

(編集部:小林 隆)
2011年 3月 8日