ルノーブースの主役を務めたのは、新しいデザインアプローチを提案する「ルノー2016 Drive the Change」を具体化したコンセプトモデル「キャプチャー」と「Rスペース」の2モデルだ。「キャプチャー」は1.6リッター dCiおよびエナジーdCi130をベースに新開発するツインターボエンジンを搭載するスポーツクロスオーバーモデル。コンパクトなボディに装備した22インチの大径タイヤが目を引く。内装はすべて伸縮性のある細いロープで構成されている。

　「Rスペース」はファミリーユースのコンパクトカー。全長を4250mmに抑えつつ室内空間を最大限にとっていて、後席は子供のプレイスペースとしても利用できる。エンジンは、日産自動車と共同開発している3気筒1.3リッター直噴ガソリンエンジンか、ハイパフォーマンスな1.6リッターエンジンを搭載する予定になっている。

キャプチャー

Rスペース

　アライアンスを組んでいる日産と同様に力を入れている電気自動車（EV）では、「Z.E.」シリーズを拡大。カングーのEVバージョンをストレッチして荷室スペースを拡げた「カングー・マキシ Z.E.」と、2人乗りのEV「TWIZY」の販売価格やスペック等を公表した。

　カングー・マキシ Z.E.、TWIZYはともに、すでに発表している「フルーエンス Z.E.」などと同じく電池をリース形式にしている。価格は、カングー・マキシ Z.E.の2シーターが2万1200ユーロ、5シーターが2万2000ユーロで、電池がともに月額72ユーロ。TWIZYは車両が6990ユーロで、電池が月額45ユーロとなっている。発売時期はカングー・マキシ Z.E.が2011年秋、TWIZYは2011年終わり頃の予定。

　このほか3月から欧州で発売する「メガーヌ・クーペ・カブリオレ」の限定バージョン「Floride」や、コンパクトなロードスター「ウインド」のゴルディーニバージョンが注目を集めていた。

カングー・マキシ Z.E.

メガーヌ・クーペ・カブリオレの限定バージョン

ウインドのゴルディーニバージョン