【2012 SEMA SHOW】 色とりどりなカスタムカーを揃えたGM、フォード、クライスラー |
■GM
シボレーブランドのラインアップで飾られたGMブース。特にコンパクトモデルのスパークやソニック、クルーズをベースとしたカスタマイズカーやコンセプトカーを多く展示していたのが特徴だ。
シボレーブランドのコンパクトカーは、米国内で若年層を中心として多くの支持を受けることにより、販売記録を伸ばしていると言う。9月の販売台数は、ソニックが7525台を記録しており、1~9月までの累計は6万5000台。クルーズは同クラスのベストセラーとなっていて、9月までの販売台数は18万台をマーク。どのモデルもこれまでの販売台数を大幅に伸ばすとともに、シェアを拡大している。
好調なコンパクトモデルの販売を後押しするためもあり、スパークはさまざまなイベントやコンテンツとコラボレーションした車両を展示し、新たなユーザーの獲得や提案を行っている。
また、ミドルサイズセダンのインパラには「2014インパラコンセプト」、マリブには「マリブターボパフォーマンスコンセプト」というそれぞれのコンセプトモデルが披露された。
シボレーブースの入り口に設置されたHOT WHEELSのディスプレイには、現行モデルのカマロと1967年製のカマロを並べて展示していた |
■フォード
SEMAショーのセントラルホール中央に設けられたフォードブースには、70台を超えるコンセプトカーやレースカーが展示され、多くの来場者が興味深く見入っていた。
ディスプレイのメインとなるのは、フォードレーシングが製作したラリーやNASCAR、ジムカーナ、オフロードなどの競技車両。マシンのカラーリングは、新しいダウンサイジングターボエンジンの「ECO BOOST」というロゴと、ブラックとブルーのストライプで統一されている。また、フォーカスやエスケープ、マスタングを始めとした市販ラインアップのカスタマイズや、1931年製のモデルAロードスターもお披露目されていた。
米国内のラリー選手権仕様となっている「Fiesta Rally Car」。1.6リッターターボエンジンは4段階の出力モードを持ち、もっともパワフルなモードでの最高出力は295HP。ショックアブソーバーはReiger製で、ブレーキはWilwoodの4ピストンキャリパーを装備する |
今回のSEMAショーがデビューとなる「Cobra Jet Concept Engine」を搭載した「Cobra Jet Twin Turbo Concept」。V型8気筒5.0リッターエンジンをベースに、ボルグワーナー製のターボチャージャーを左右に2基セットする |
■クライスラー
クライスラーブースには、ジープ、ダッジ、クライスラー、フィアットといった同ブランドのフルラインアップが揃っていた。
ただ、並べられたすべてのマシンは、クライスラーのカスタマイズブランドのMOPERによってアレンジされたもの。フィアット500やジープラングラー、ダッジダート、クライスラー300など、ベースとなったのは多種多様なタイプで、どれも内外装に手が入れられている。方向性もサーキット仕様からラグジュアリー系など色とりどりで、クライスラーとMOPERの多様性を示していた。
アバルトの精神を具現化した「ABARTH VENOM」。外装はノーマルのままだが、ブレーキはブレンボ製のキットが装備され、足まわりもMagneti Marelliのスプリングによりローダウンされている |
(真鍋裕行)
2012年 11月 9日