東京オートサロン2014

タイヤメーカー各社は、スポーツタイヤを中心にフルラインアップ

ブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマタイヤ、トーヨータイヤ。グッドイヤーは……

2014年1月10日~12日開催

幕張メッセ 国際展示場ホール1~11/イベントホール

 本記事では、「東京オートサロン 2014 with NAPAC」に出展しているタイヤメーカーのブースを紹介する。低燃費タイヤのラベリング制度導入以後、各メーカーはカスタムカーの祭典である東京オートサロンにおいても、低燃費タイヤやその省エネ技術をアピール。しかしなら、東京オートサロンでは、低燃費タイヤのウケは今ひとつということで、前回からスポーティなタイヤ中心の展示が増えている。

ブリヂストン(西ホール3)

86/BRZレース参戦車

 ブリヂストンでは、観戦型のレースはもちろん、自身でハンドルを握って参加するモータースポーツの楽しみ方やクルマの魅力をタイヤを通じて紹介していくというコンセプトでブースを演出。モータースポーツ色を強く打ち出した「ポテンザ」の世界観を表現するブースとなっている。

 ブース中央には86/BRZレースのポテンザ装着車を展示。SUPER GT GT500クラスのLEXUS TEAM LeMans ENEOSを展示するほか、GT300クラスのARTA CR-Z GTにはドライバーズシートに座れるチャンスも用意される。

 特設ステージでは、レーシングドライバーのトークショー等を開催し、その模様はUSTREAMで生中継。またイベントも盛りだくさんで、DJのピストン西沢さんのラジオ番組の収録、そしてダンスパフォーマンスショーも開催。

 2月1日から販売されるストリートスポーティタイヤ「Adrenalin(アドレナリン) RE002」は、タイヤキャリーに載せられた状態で展示。「RE-11A」および「RE-11A 2.0」とともにさりげなく展示している。

ポテンザのラインアップ展示
GT500クラスのLEXUS TEAM LeMans ENEOS
ブリヂストンは2クラス完全制覇した
新製品のアドレナリン RE002は、さりげなく展示

ヨコハマタイヤ(西ホール2)

D'station ADVAN GT-Rとアドバンタイヤのラインアップ展示

 2013年にこの会場で新製品の発表会を行ったヨコハマタイヤ(横浜ゴム)。今回は特に新製品というものはないものの、こちらもスポーツタイヤブランドである「ADVAN(アドバン)」を中心にそのパフォーマンスの高さをアピールしていた。特に若い世代へ向けてこのアドバンの再浸透を図るが狙いだ。

 中央のステージにはSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦のD'station ADVAN GT-Rを据え、登場したばかりのM4クーペにハイパワー・プレミアムカー向けタイヤ「ADVAN Sport(アドバンスポーツ) V105」を装着。ストリートスポーツタイヤ「NEOVA(ネオバ) AD08R」を86に装着。それぞれの世界観を表現する。そしてアドバン最高峰のコンフォートタイヤ「ADVAN dB(アドバンデシベル)」を紹介。

 そのほか、来場者に向けて抽選でアドバングッズが当たる参加型イベントも開催している。

アドバンスポーツ V105
ネオバ AD08R
アドバンデシベル

ダンロップ(中ホール4)

レーシングコースを再現したダンロップブース

 ブースのど真ん中にレーシングコースを再現するという展示を行っていたのがダンロップ(住友ゴム工業)ブース。各タイヤそれぞれの持つ世界観を「道」をテーマに操る歓びと走る歓びを体感できるブースとしている。

 メインのレーシングコースを再現した展示に使用されるのが、2月から発売を開始するハイグリップスポーツタイヤ「ディレッツァ ZII★(スタースペック)」。サーキットでのタイムアタックをイメージした展示で、その世界観をしっかり再現。「グラントレックPT2」の進化モデルとして、3月に発売されるオンロード向けSUV用タイヤ「グラントレックPT3」もイヴォークに装着しての展示となっていた。

ディレッツァ ZII スタースペック
装着車
グラントレック PT3
装着車
NEO-T01という新製法で作られたタイヤのシミュレータ

トーヨータイヤ(西ホール1)

大胆にタイヤラインアップを展示するトーヨータイヤのブース

 広くまんべんなく、製品を展示するのは、トーヨータイヤ。そのブースコンセプトは「PERFORMANCE Showcase」。2013年12月に発表され、このオートサロン明けに発売となるラグジュアリーミニバン専用タイヤ「TRANPATH(トランパス) LuII」、そして3月14日に発売開始となる軽自動車専用プレミアムタイヤ「TRANPATH LuK」を中心に、6台の車両を使って6つの世界観を表現する。

 コンセプトタイヤとして、86&BRZの世界観をタイヤで表現したら、という想定のもとで作られたPROXES CONCEPTも登場した(発売予定はない)。ステージでは、ダンサーユニットCYBERJAPAN DANCERSの7名によるボディーパフォーマンスも展開し、ブースを盛り上げる。

トール系の軽ワゴン向けタイヤ トランパスLuK。ついに軽にも、専用デザインのトランパスが用意された
ラグジュアリーミニバン専用タイヤ トランパス LuII。新トランパスシリーズでは最も早く、1月14日に発売となる

日本グッドイヤー(中ホール4)

 例年どおりちょっと異色ともいえるのが、日本グッドイヤー。今年もエンターテインメントに徹したブースが展開される。今回のテーマは「GOODYEAR POLICE DEPARTMENT」というアメリカン・ポリスがテーマ。ブース正面には、タイヤの展示を行わないという徹底ぶりだ。

新旧のポリスカーとイーグルタイヤ

 グッドイヤーの「イーグル」シリーズは、米国各州のポリスカーに採用されているタイヤ、ということもあり、新旧ポリスカー(実車)2台を展示し、その世界観をステージパフォーマンスでも表現している。初日の午前中には、スペシャルゲストとして東国原英夫さんと元AKB48の河西智美さんが登壇してのトークセッションも開催された。

ポリスバッヂも特注製作。気合いが違います
テーマの頭文字を取ったGYPDのロゴの入った制服を着用。スタッフも制服警官&ジャンパーで、徹底している!

【お詫びと訂正】記事初出時、LEXUS TEAM LeMans ENEOSの年間ランキング順位に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

青山義明