【2014ジュネーブショー】

BMW、初のFFモデルとなる「2シリーズ アクティブツアラー」

4シリーズの派生モデル「グランクーペ」も登場

225i アクティブツアラー
2014年3月6日~16日(現地時間)

スイス ジュネーブ

GENEVA PALEXPO

2シリーズの名前を持つが、ボディーは5ドアハッチバックとなっている

 独BMWは、ジュネーブショーの会場で「2シリーズ アクティブツアラー」と「4シリーズ グランクーペ」を初公開した。

 BMW初のFFモデルとなる2シリーズ アクティブツアラーは、2012年のパリモーターショーで「コンセプト・アクティブ・ツアラー」としてお披露目された車両の市販モデル。「コンセプト・アクティブ・ツアラー・アウトドア」という名称で東京モーターショーでも展示されていた。

 コンセプトカーではPHV(プラグイン・ハイブリッド車)となっていたが、市販にあたっては、まずはガソリンとディーゼルエンジンで販売されることになる。218iは直列3気筒1.5リッターターボエンジンが搭載されており、最高出力は134PS、最大トルクは22.4kgm。直列4気筒2.0リッターターボの225iは、最高出力は227PSで最大トルクは35.7kgm。ディーゼルモデルの218dは、直列4気筒の2.0リッターターボとなり、最高出力は148PS、最大トルクは33.6kgmとなっている。

 エントリーグレードとなる218iは、現行ラインアップにはない3気筒モデルだが、新型「MINI」には同様の3気筒1.5リッターターボが用意されているので、このエンジンをベースとしていることが想像できる。ボディーサイズは、4342×1800×1555mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2670mm。

218d アクティブツアラー
リアシートは40:20:40で倒すことができる。通常時のラゲッジスペース容量は468Lで、リアシートを前方に倒すと最大で1510Lまで拡大する

 初公開されたもう1台は4シリーズ グランクーペ。4シリーズは「3シリーズクーペ」の後継として2013年から販売が開始されているモデルで、4シリーズ グランクーペは派生モデルとなる。グランクーペの名称は「6シリーズ」にもあり、このモデルはその弟分となる。テールゲートを持った4ドアハッチスタイルのボディーとなるのがグランクーペの特徴。

 ボディーサイズは、4638×1825×1389mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2810mm。設定されているグレードは、ガソリンモデルが「420i」「428i」「435i」の3タイプ、ディーゼルモデルが「418d」「420d」の2タイプ。

 435iには直列6気筒3.0リッターガソリンエンジンが搭載され、最高出力は306PS。420dは直列4気筒2.0リッターディーゼルエンジンを搭載し、最高出力は184PSとなっている。駆動方式は2WD(FR)を基本に、428iと420dには4WDの「xDrive」モデルも用意されている。

435i グランクーペ
フロントタイヤ後方には「エア・ブリーザー」を設定
リアシートは40:20:40の分割可倒式。トランク容量は最大で1300Lといい、クラスベストのサイズとなっている
インパネデザインなどは基本的にクーペのシリーズから踏襲
リアシートの足下スペースはクーペから35L拡大している

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。