東京オートサロン2015

パイオニア、29V型ディスプレイやタブレットを使って“繋がる”カーエンタテイメント

コミュニケーションをテーマにしたコンセプトカーなどを展示

2015年1月9日~11日開催

幕張メッセ 国際展示場ホール1~11/イベントホール

 「カロッツェリア」ブランドでカーAV機器をリリースするパイオニアは、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催中の「東京オートサロン 2015 with NAPAC」にブースを出展。2台のコンセプトカーと、デモカーを展示している。

パイオニアブースは北ホール。トヨタブースの隣にある
アウディR8のデモカー
サイバーナビを核としたシステムを体験できる

 ブースで目立つのは中央に置かれているアウディ「R8」。クルマに乗り込んでサイバーナビ&AR HUDを体験できるが、実は注目したいのはブース奥に置かれている「TECHNOLOGY COMMUNICATION」をテーマにしたトヨタ「ヴォクシー」ベースのコンセプトカーだ。

 コンセプトは「人と人、風景と映像と音楽。そのすべてを“ツナグ”ことで生まれるコミュニケーションとカーエンタテインメント」。これはフロントシートとセカンドシートの間だったり車内と車外だったりと、物理的に分断されている空間をカーAVによって繋ごうというもの。

 そのために用意されたのが「センターコネクトディスプレイ」「プライベートディスプレイ&コネクトインターカム」といった参考出品のアイテム。後席に座った同乗者は29V型のワイドディスプレイで迫力ある映像を楽しむことができるほか、プライベートディスプレイ&コネクトインターカムでドライバーと話したりナビゲーションの操作ができたり、またWi-Fiを使って近くを走っているクルマとコミュニケーションを取りつつドライブが楽しめるなど、新感覚のドライブが楽しめる。会場では実際に体験できるので、ぜひ試してみてほしい。

ヴォクシーのリアシートに座ると29V型モニターが目の前に迫る
センターコネクトディスプレイの下部にはLEDが埋め込まれており光で車内を演出するギミックが取り入れられている
センターコネクトディスプレイの取り付け部。重量があるだけに市販されたとしても取り付けできるクルマは限られそうだ
インターフェースとディスプレイを兼ねたプライベートディスプレイ。タブレットタイプの端末でAndroidベースとのこと。ヘッドレスト部に付くのがコネクトインターカム。マイク&スピーカーを装備するほかディスプレイスタンドとしても利用可能
プライベートディスプレイを使ってさまざまな操作が可能
オーディオプレイヤーにも。「Karaoke」ボタンを押すことでボーカルキャンセル機能でカラオケも楽しめる
音楽だけでなく映像も再生可能
フロントに装着したAR HUD用のカメラ映像を見ることもできる。これは楽しそう
ドリンクホルダーや非接点充電などを備えたセンターコネクトテーブル
センターコネクトテーブルの後端にはダイヤルのようなモノが……
実はこれ「エンタテインメントコントローラー」、トラックボール型デバイスでナビ操作などが可能なほかカラオケ用マイクにもなる
フロントとセカンドシートに室内用のカメラを装着。プライベートディスプレイでこの映像を見ながら会話することで助手席に座っているかのような感覚で会話ができる
ダッシュボードに設置する「スマートフロントディスプレイ」。ドライバーはセカンドシートの映像をココで確認できる

 もう1台はトヨタ「bBオープンデッキ」をベースとした、同社のデザイナーとオートックワンの学生ソムリエのコラボレーションによるクルマ。参考出品となるアナログのVUメーターなど、面白い試みも取り入れられている。

「EMOTIONAL COMMUNICATION」をテーマとしたコンセプトカー。デッキ部分にはサブウーファーが設置されている
運転席まわりはシックで落ち着いたムード
ダッシュボード上には4つのVUメーターが並ぶ。ただし出力はステレオなので2個セットで同じ動き
インパネ下部には大型のVUメーター。こちらはサブウーファーのレベル表示になる
インテリアは木目調をベースとしてコーディネートされている
リアシート頭上には向きを変えることができるサテライトスピーカーを設置
ブースには現行製品が美しくディスプレイされている

安田 剛