東京オートサロン2015

エルシーアイ、「ロータス・エヴォーラ」スタイリングのGT300マシンを公開

「GT300カーの中ではエアロダイナミクスに長けたクルマ」

2015年1月9日~11日開催

 ロータスの輸入代理店のエルシーアイは、ブースにおいて「SGT-EVORA」「LCJ-EXIGE S」を展示、同時に「SGT-EVORA」によるSUPER GTの参戦体制について発表した。

エヴォーラベースの「SGT-EVORA」

SGT-EVORAの前で取材を受ける由良拓也氏(左)、SGT-EVORAの前で話をするドライバーの高橋一穂氏(左から2番目)、ムーンクラフトカーズの渡邊信太郎氏(左から3番目)、ドライバーの加藤寛規氏(左から4番目)

「SGT-EVORA」は、ロータス・エヴォーラのスタイリングを採用した2015年のSUPER GT GT300に参戦する車両。GTアソシエイションが開発した「GT300 マザーシャシー(専用モノコック)」を使い、レーシングカーデザイナーの由良拓也氏が代表を務めるムーンクラフトが製作した。チーム名は「カーズ東海 ドリーム28 & LCI Ltd」で、ドライバーは高橋一穂/加藤寛規選手の2名。メンテナンスはムーンクラフトカーズが担う。

 ムーンクラフトカーズの渡邊信太郎氏は「GT300カーの中では風洞実験に時間を割いた、エアロダイナミクスに長けたクルマだと思っている」と称賛、「日本で初めてデビューするロータスのレーシングカー」と説明した。

 高橋選手は「クルマはそこそこ速いので、あとはドライバー次第」と自らの進化が重要との考えを示し「まずはQ1突破を全戦したい」と目標を語るとともに、加藤選手は「イギリスのスポーツカーメーカーのイメージを持った車両をムーンクラフトがさらに磨きあげてくれるということで、非常に期待している。みんなで一番高いところを目指していきたい。僕はこのエヴォーラで誰よりも速くサーキットを走ってみたい」と抱負を語った。

 なお、市販車との違いだが、ムーンクラフト代表の由良拓也氏によれば同じ形状の外装パーツでもカーボンで作り直すなどしているので、同じところはほとんどないとのことだ。

SGT-EVORA

SGT-EVORAスペック
ベースモデル:ロータス・エヴォーラ
シャシー:GT300マザーシャシー(フルカーボンモノコック)
全長×全幅×全高:4638×1946×1152mm
エンジン:GTA V8 4.5リッター
重量:1050kg以上
ギアボックス:HEWLAND 6速/パドルシフト
ブレーキ:ALCON 6ポッドモノブロック
ダンパー:オーリンズ
シートハーネス:タカタ 6P FIA公認
ホイール:レイズ
タイヤ:ヨコハマ

LOTUS CUP JAPAN 2015に参戦可能な「LCJ-EXIGE S」

 もう1台、ブースに展示された「LCJ-EXIGE S」は、ナンバー付きのワンメイクレース「LOTUS CUP JAPAN 2015」に参戦できるモデル。「エキシージS」をベースとし、JAF安全装備パッケージ等を装備する。車両価格は955万8000円。

 装備されるパーツはLCJ指定ロールケージ、フロアプレート・カバー、LCJ指定バッテリー取付ブラケット、前後牽引フックで、オプションとして消火器と4点式シートベルトも用意される。

 LCJ-EXIGE Sのスペックは以下のとおり。現在開発中のため暫定内容となる。

LCJ-EXIGE S

LCJ-EXIGE Sスペック
ベースモデル:ロータス・エキシージS
全長×全幅×全高:4080×1800×1130mm
エンジン型式:2GR-FE
排気量:3456cc
最大出力:257kW(350PS)/7000rpm
最大トルク:400Nm(40.79kgm)/4500rpm
車両重量:1180kg(ロールケージ含まず)
タイヤ:ヨコハマ ADVAN NEOVA AD08R

LOTUS CUP JAPAN 2015の概要。第5戦まで予定されており、富士スピードウェイとツインリンクもてぎで開催される

正田拓也