東京オートサロン 2016

「CROWN Style Gb」「アルファード Royal Lounge SP」など注目モデルを公開したTRD&モデリスタブース

新型プリウス(ZVW50)にスイッチしたapr SUPER GT参戦体制発表会も開催

2016年1月15日~17日開催

 ここでは北ホールに並ぶトヨタ系カスタマイズメーカー、TRD(トヨタテクノクラフト)とトヨタモデリスタインターナショナルを紹介。両社の主要な出展車両は1月14日の記事で紹介しているため、新規公開となる車両を中心にお伝えしたい。あわせて当日実施されたaprによるSUPER GT参戦体制発表会の様子もリポートする。

apr SUPER GT参戦体制発表会

チーム監督とドライバー
金曽裕人監督

 オートサロンの初日となる1月15日、TRDブースにおいてapr SUPER GT参戦体制発表会が行なわれた。aprは2012年から30型プリウスをベースとした車両でSUPER GT GT300クラスに参戦していたが、同車両での参戦は2015年で終了する旨をアナウンスしていた。今回の発表により新型プリウス(50型)へスイッチ、継続して参戦することが明らかになった。

 発表会ではまず、チーム監督となる金曽裕人氏が登壇し、「トヨタとして、日本の工業製品として最先端を行っているのがトヨタのハイブリッドであるプリウス。我々は“モノづくり日本”として、このマシンを使って名だたるレーシングカー、欧州でいうスーパーカーに挑戦して、僕らがどれだけのモノを、どれだけの力で挑戦して対等に戦えるかということを今年もやってみたいと思います。この先、プリウスという名前が世界に響き、完全なブランドになれるよう我々がレースを通じて伝えていきたい」と抱負を語った。

 続いてドライバーが登場。31号車は嵯峨宏紀選手と中山雄一選手、30号車は永井宏明選手と佐々木孝太選手のコンビとなる。嵯峨宏紀選手が「apr史上、最強のGTカーだと自負している。去年は2勝してチャンピオンを獲れなかったので、今年は3勝してチャンピオンを獲りたい」と自信たっぷりに語れば、中山雄一選手は「今回ガラッと変わったプリウスを楽しみにしている。去年の成績からいっても遅いはずはないので、実力を引き出してチャンピオンを確実に取りに行きたい」と、こちらもマシンのパフォーマンスを信頼。

 一方、30号車を駆る永井宏明選手は「初参戦でワクワクしている。佐々木孝太選手と素晴らしいレースができるように頑張りたい」、佐々木孝太選手は「昨年はスポット参戦だったが今年はフル参戦。(31号車のドライバーを含め)皆で力を合わせて強いプリウスを作り上げていきたい」と、初年度ならではの不安がありつつも、上位でのリザルトを期待している様子だった。

ベースは新型プリウス(ZVW50型)
ミッドシップ化およびディメンションの見直しを実施
ハイブリッドシステムはZVW30型GTをベースに信頼性を向上
外観はTRDバージョンと同様CFD解析を駆使。GT300のレギュレーションに合わせてモディファイ
ダウンフォースの増加と直進安定性を向上
嵯峨宏紀選手(31号車)
中山雄一選手(31号車)
永井宏明選手(30号車)
佐々木孝太選手(30号車)
ドライバーによるアンベール
TRDバージョンと並ぶ
apr SUPER GT参戦車両。右側面が30号車、左側面が31号車仕様になっている

TRD

TRDブース

 目を惹いたのは2台のカスタマイズモデル。2013年のオートサロンに出展された「86×Style Cb」の流れを汲むモデルで、1台はシエンタベースの「SIENTA Style Mb」、もう1台はクラウンロイヤルベースの「CROWN Style Gb」だ。

SIENTA Style Mb
SIENTA Style Mb

 車名の「Mb」は「Mode Bio activity」の略。ファッションとスポーツの神話性に注目し、素材感やレイヤーを駆使して見せる表現に挑戦。

インテリアはホワイトとピンクの組み合わせ
よく見るとピンクのベースの上にレースが4層に重ね合わされている
フロントシート
リアシート
ホイールもレイヤー感のあるデザイン
バンパーも作りこまれている
ボディーはクリアとマットの使い分けで2トーンカラーのような雰囲気
CROWN Style Gb
CROWN Style Gb。写真だと分かりづらいが、ヘッドライト後端からのキャラクターラインで2トーンカラー化されている

 車名の「Gb」は「Gentleman bespoke」の略。大人の男性に向けた贅沢なファッションカスタマイズがテーマ。エクステリアは落ち着いたグレイッシュグリーンの2トーンカラーとダークトーンのメッキパーツの組み合わせ。インテリアはシックなダークブラウンをコーディネートしている。

インテリアはダークブラウン
ナビゲーションまわりでは使いやすいインターフェイスを提案
編み込みが施されたアームレストカバー。ステッキを収納するスペースも用意されている
NOAH “TRD Sportivo”
RC F Circuit Club Sport Parts
AQUA “MSB for rent”concept
TRD PRIUSに採用されている「MCB(モーションコントロールビーム)」
MCBのカットモデルも

トヨタモデリスタインターナショナル

モデリスタブース

 来場者からの注目を集めていたのが「アルファード Royal Lounge SP」。アルファードをベースに専用リアシートを装着したコンプリートモデルで、エグゼクティブ向けのゆったりとした空間が魅力の1台だ。

アルファード Royal Lounge SP
アルファード Royal Lounge SP。MODELLISTA エアロキットを装着している
リアの広大な空間は2席のVIPシートで占められる
フロントシートとはパーティションで仕切られており、リアは独立したパーソナルな空間となる
センターアームレスト部分にはシートのコントローラーなどを配置
パーティション上部
ガラス部分はスモーク、クリアの切り替えが可能
電動でフルオープンも可能
リアには広いラゲッジスペース
シートのみの展示も。展示車両には座ることができないがこちらは可能
ほぼフルフラットになる
引き出し式のテーブルを装備
肩口にはスポットランプ
コントローラー部。リクライニングなどはすべて電動調整式
本格的なマッサージ機能が備わる
ホーム画面
こだわりを紹介する展示も
PRIUS MODELLISTA -UP-GRADE STYLE-
PRIUS MODELLISTA -ICONIC STYLE-
LX(MODELLISTA)
RX F SPORT PARTS(MODELLISTA)

安田 剛