2016 デトロイトショー

スカイラインクーペとなるのか? インフィニティ「Q60」世界初公開

405PSと304PS、2種類のV6ツインターボに加え、L4 211PSを用意

2016年1月11日〜14日 開催

世界初公開されたインフィニティ「Q60」。最新のV型6気筒エンジンと、直列4気筒エンジンのパワーバリエーションを持つ
Q60を発表するカルロス・ゴーンCEO

 インフィニティ(日産自動車)は1月11日(現地時間)、デトロイトショーにおいて「Q60」の世界デビューを飾るプレスカンファレンスを実施した。プレスカンファレンスには、日産自動車のCEOであるカルロス・ゴーン氏が登壇。インフィニティ「Q60」を市販を開始すると発表するとともにその魅力を語った。

 プレスカンファレンスが始まると、スモークとともに3台のインフィニティQ60が登場。スタイリッシュなクーペに続いて登壇したカルロス・ゴーンCEOは冒頭、「これで第3世代を迎えるクーペは、1年前の同ショーで初めて披露した『Q60コンセプト』に採り入れた要素をほとんどを実車にも継承することができた」と挨拶。高い技術力、エレガンス、パフォーマンス、ドライバーに配慮したデザインを強化しているという。

スモークの中から、3台のQ60が現われた
魅力的なスタイリングをさまざまな角度から

 搭載するエンジンは、2015年12月16日に発表されVR型エンジンである新型V型6気筒 DOHC 3.0リッターツインターボエンジンと、直列4気筒 DOHC 2.0リッターエンジンを用意。V型6気筒 DOHC 3.0リッターツインターボエンジンは、300HP(224kW、304PS)と400HP(298kW、405PS)の2種類の異なるパワーのものを用意。2.0リッターエンジンの最高出力は208HP(155kW、211PS)になる。トランスミッションは、すべて7速ATとの組み合わせになる。VR型6気筒エンジンがHP(英馬力)においてキリのよい数字になっているのは、このエンジンのメイン市場がどこなのかを現わしている部分だろう。

新開発のVR型V6エンジンをラインアップ

 第2世代のダイレクトアダプティブステアリング(DAS)は、ドライブモードセレクターを使用することでステアリングの反応を好みに合わせて調整でき、モードは「Customize」「Standard」「Snow」「Eco」「Sport」「Sport+」の6種類を用意。安全機能もアラウンドビューモニター、アクティブレーンコーントロールなどを装備する。

上質なシートを装備
ステアリングまわりなど
メーターパネル
IVI画面
スタートボタンはこの位置に
ドアやペダル類もしっかりデザインされている

 また、ゴーンCEOはインフィニティの展開についても紹介。インフィニティは2015年、初めて20万台を超える販売を達成。、欧州では業界が縮小する中、45%増となったほか、オーストラリア地域で22%増、そして新たに立ち上げた中国では34%増を達成。最大市場となる米国でも14%増を達成しているという。世界全体では21万5250台(対前年同期比16%増)になっている。2016年は、2015年が大幅増だったので、ゆるやかな伸びになると予想しているが、さらなる高みを目指していくという。

インフィニティの好調さをしっかり伝えるゴーンCEO

 ゴーンCEOはブースに展示している最新のインフィティ車についても簡単に紹介。その後はインフィニティの世界的な生産体制とブランドポリシーについて語り、プレゼンテーションを締めくくった。

 インフィニティでは、2015年秋に「QX60」を発売しており、春には「QX30」の発売も予定されている。また、新しいパワートレーンが「Q50」にも加わる。近いうちに9台のニューモデルを発表していく予定がある。

シルバーのボディカラーも印象的

インフィニティブースに展示された400HPのVRエンジン

 インフィニティブースには。V型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボエンジンが単体でも展示されていた。同エンジンは長い歴史を誇る日産V6パワートレインのDNAを引き継ぐもので、技術面では、燃料をより正確に燃焼室に噴きつける新型直噴ガソリン(DIG)燃料システムや、最新型のバルブタイミングコントロール、新しい低摩擦のミラーボアコーティング技術、シリンダーヘッドとの一体型エキソーズトマニホールドを新たに採用するなどしているのが特徴になる。エンジンも非常に軽量で、クリーンかつ効率的であることを身上とするという。

インフィニティブースに展示されていたV型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボエンジン
V6エンジンを各角度から
ターボチャージャー
インタークーラー
ピストンヘッド。直噴エンジンらしい燃焼室が刻まれている
丁寧に各部をデザインしている

岡本幸一郎

1968年 富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報ビデオマガジンの制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスのモータージャーナリストとして独立。国籍も大小もカテゴリーを問わず幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもさまざまなタイプの25台の愛車を乗り継いできた。それらの経験とノウハウを活かし、またユーザー目線に立った視点を大切に、できるだけ読者の方々にとって参考になる有益な情報を提供することを身上としている。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。