2016ジュネーブショー

横浜ゴム、次世代スポーツモデル「ADVAN A052」をワールドプレミア

転がり抵抗にも優れるプレミアムライン「ADVAN FLEVA V701」も登場

2016年3月1日~13日(現地時間)

スイス ジュネーブ

GENEVA PALEXPO

次世代スポーツモデル「ADVAN A052」

 横浜ゴムは、「ADVAN A052」「ADVAN FLEVA V701」、「ジオランダー A/T G015」のワールドプレミアをジュネーブショーで実施した。

 欧州でもスポーティでプレミアムなブランドとして受け入れられている「ADVAN」。ポルシェやドイツのプレミアムモデルに純正採用されるなど、名実ともに高い評価を受けている。

次世代スポーツモデル「ADVAN A052」

プレスカンファレンスのスピーチは、ヨコハマタイヤヨーロッパの社長を務める橋本圭司氏が行なった

 そんなブランドから発表された1つ目が「ADVAN A052」。今年の東京オートサロンでプロトタイプとしてお披露目されたモデルだが、その市販版が初公開された。プロトタイプと変わらない意匠で登場したA052はジムカーナやサーキット走行用に開発されたモデルで、「A048」の後継モデルという位置づけになる。ウエットとドライの両路面で優れたコーナリング性能とハンドリング特性を生み出すように開発されている。トレッドパターンは、ターマックラリー用タイヤとして定評のある「A051T」や「A008」をベースにアレンジを加えた。また、欧州で導入されているタイヤ騒音規制国際基準ECE R117-02に適合している。

 新時代のスポーツモデルとしてリリースされるA052は、16インチ~18インチまでの16サイズが用意され、欧州では7月から販売がスタート。日本への導入も決定している。

ADVAN A052
ワールドプレミアされたADVAN A052。新たなモータースポーツモデルとして全世界で発売される

プレミアムライン「ADVAN FLEVA V701」

 もう1つのモデルは、プレミアムラインの「ADVAN FLEVA V701」になる。ADVANのプレミアム性をより強固なものにする新モデルは、スポーツカー、リムジン、コンパクトカーなど多彩なモデルにマッチする。グリップ感に優れたスポーティなハンドリングはもちろん、安全性にも配慮されたモデルで、欧州のグレードAを獲得している。スポーツモデルのタイヤとして登場するADVAN FLEVA V701だが、多くのスポーツモデルよりも転がり抵抗に優れていて燃費性能も期待できる。こちらもA052と同様に欧州では7月からの販売が予定されていて、当初は24サイズでの展開。2017年の初頭には43サイズまで拡大される予定となっている。サイズラインアップは195/55 R15~255/30 R20となる。

ADVAN FLEVA V701
プレミアムスポーツのニューモデルとして導入されるADVAN FLEVA V701。FLEVAは造語で、フレキシブルやフレックス、スポーツタイヤのネオバを掛け合わせたという
こちらもワールドプレミアされたジオランダー「A/T G015」。欧州のウインタータイヤとなるスノーフレークマークが付いたM+Sモデルとなる。ウエットでの優れたグリップやロングライフ、アグレッシブなトレッドパターンなどが特徴になる

会場では、チェルシーのフース・ヒディンク監督とマネージングディレクターのクリスチャン・パースロー氏のトークショーも

プレスデー2日目には、横浜ゴムがユニフォームスポンサーを務めるチェルシーからフース・ヒディンク監督とマネージングディレクターのクリスチャン・パースロー氏がトークショーを行なった
今シーズン途中から監督に就任したフース・ヒディンク氏
マネージングディレクターのクリスチャン・パースロー氏
チェルシーFCとのスポンサー契約を記念したBluEarth-Aのチェルシーエディションも販売されている
ヨコハマタイヤブース

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。