ニューヨークショー 2019

【ニューヨークショー 2019】スバル、新型フラグシップクロスオーバーSUV「アウトバック」(米国仕様)を世界初公開

インテリアでは11.6インチのフルHD縦型ディスプレイ搭載

2019年4月17日~18日:プレスデー

2019年4月19日~28日:一般公開日

フラグシップクロスオーバーSUVの新型「アウトバック」(米国仕様)を世界初公開

 スバルは4月17日(現地時間)、フラグシップクロスオーバーSUVの新型「アウトバック」(米国仕様)を米ニューヨーク国際オートショー 2019(会期:プレスデー4月17日~18日、一般公開日4月19日~28日)で世界初公開した。新型アウトバックは米国生産拠点のSubaru of Indiana Automotiveで生産され、今秋から販売を開始する予定。

 アウトバックは1995年に初代モデルがデビューし、今回のフルモデルチェンジで6代目となる。その6代目では「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」とのコンセプトのもと、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせることでさらなる進化を遂げたという。

会場ではプレゼンテーションが行なわれた

「SGP(スバル・グローバル・ プラットフォーム)」を採用し、パワートレーンには低回転域から力強いトルクを発生する水平対向4気筒DOHC 2.4リッター直噴ターボ「FA24」型エンジンと、直噴化により効率を高めた水平対向4気筒DOHC 2.5リッター直噴「FB25」型エンジンの2種類を用意。前者は最高出力260HP/5600rpm、最大トルク277lb-ft/2000-4800rpmを、後者は最高出力182HP/5800rpm、最大トルク176lb-ft/4400rpmを発生する。

 いずれもリニアトロニックCVTにシンメトリカルAWDを組み合わせるとともに、新開発したリアデファレンシャルを採用することでトーイング性能を従来型の2700lbから3500lbへと向上(2.4リッターモデル)させた。そのほか使用シーンに応じて「SNOW・DIRT」「D.SNOW・MUD」の2モードを切り替えられる新型X-MODEを採用した。

 ボディサイズは4860×1855×1680mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2745mm。クラストップレベルの地上高220mmを踏襲しつつ、アルミ製ロアアームの採用などで軽量化した足まわりとそれを支える新設計ダンパーの組み合わせにより、ハンドリングと乗り心地を向上させたという。

 エクステリアでは「Active&Tough」をデザインコンセプトにひと目見てアクティブ性能を感じられるデザインを目指し、フロントまわりでは細くシャープなメッキフレームを用いたフロントグリル、縦型3連LEDフォグランプなどを採用。サイドビューでは動きを感じさせるシルエットとウィンドウグラフィックによりスピード感を表現しつつ、パネルの厚み感や大きく張り出したフェンダーで力強さと安心感を強調させた。さらにリアまわりではリアゲートのピーク位置を上げ、ボディの厚みを強調させるとともに、リアゲート内側部分まで発光するCシェイプモチーフを採用している。

 そのほかフロントグリル加飾、18インチアルミホイール、レターマークやドアミラーをブラックでコーディネートすることで、精悍なイメージを強調させたという。

新型アウトバックのボディサイズは4860×1855×1680mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2745mm

 インテリアでは11.6インチのフルHD縦型ディスプレイを備えた最新型インフォテインメントシステムを採用。また、緊急通報など従来からの安全機能に加え、Wi-Fi hotspotやリモートエンジンスタートなどの機能で利便性を充実させたテレマティクスサービスを用意。さらにドライバーの居眠りや脇見運転検知に加え、シートポジションやドアミラー角度、空調設定を登録したドライバーごとに自動調整するドライバーモニタリングシステムを採用している。

 また、リアオーナメント周囲にセンサーを配置することで、足場のわるいアウトドア環境などでも使える非接触式のハンズフリーパワーリアゲートをスバルとして初採用。軽く押し下げるだけで自動的に巻き取るポップアップトノカバーと組み合わせることで、スムーズな積載を可能にした。加えて従来型でも採用したクロスバー格納式ルーフレールを進化させ、ロープやベルトを直接結び付けることでより安定した積載を可能にするアルミバーをルーフレール前後に装備している。

11.6インチのフルHD縦型ディスプレイが特徴的なインテリア

 一方、安全装備面では全車に標準装備となる運転支援システム「アイサイト」に、車線中央維持制御・先行車追従操舵制御(アイサイト・ツーリングアシスト)を追加。また、フロントガラスにLEDの光を投影し、アイサイトの作動状態を直感的に知らせるアイサイトアシストモニターを採用するとともに、ドライバーの脇見、居眠りを推定して注意を促す「ドライバーモニタリングシステム」、車両後退時の衝突回避または衝突による被害を軽減する「後側方警戒支援システム」、リアビューカメラに付着した汚れや水滴を洗浄する「リアビューカメラウォッシャー」などを装備した。

編集部:椿山和雄