インドネシア国際モーターショー2014
日産、ダットサン、インフィニティの3ブランドからそれぞれ新モデルを投入
「インドネシアは当社のアジア地域での目標達成にとって、極めて重要な市場」と片桐副社長
(2014/9/19 08:50)
日産自動車は9月18日(現地時間)、同日開幕した第22回インドネシア国際モーターショー(The 22nd Indonesia International Motor Show)において、日産、ダットサン、インフィニティの3ブランドそれぞれでプレスカンファレンスを開催した。
先陣を切って日産ブースで行われたカンファレンスには、同社の片桐隆夫副社長(日本・アジア・オセアニア事業担当)、インドネシア日産のステファヌス・アルディアント社長が登壇。
片桐氏は2016年までの中期経営計画「日産パワー88」などについて紹介するとともに、「インドネシアは当社のアジア地域での目標達成にとって、極めて重要な市場です。インドネシアは、日産の3つのブランドをすべて投入しているアジア地域で唯一の、また、世界では2つしかない国の1つです。私たちの必要とする結果を生み出すために、引き続き大規模な投資や優れた商品の投入を行い、インドネシア市場へのコミットメントをさらに深めていきます」とコメント。
また、今回インドネシア市場へ投入される新型「エクストレイル」について、アルディアント社長は「このクルマが日産のインドネシア市場での成功に貢献すると信じています」と紹介を行った。
新型エクストレイルは、日本では2.0リッターガソリン&CVT搭載車のみをラインアップしているが、インドネシア市場にはそれに加えてMT車、2.5リッターガソリン&CVT搭載車の3バリエーションで展開していく。価格は3億8300万~4億3150万インドネシアルピア(約383万円~431万5000円)。
新興国向けの専用ブランド「ダットサン」ブースではダットサンブランドのトップであり、日産で副社長を務めるヴィンセント・コビー氏らからコンパクトハッチバック「GO Panca(ゴーパンチャ)」の販売を開始したことが紹介された。
ダットサンブランドの新型車であるGO Pancaは初めてクルマを購入する層をターゲットとしたモデルで、「T」「T Option」「T Active」の3グレードを展開。パワートレーンはいずれも直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」エンジンに5速MTを組み合わせる。ボディーサイズは3785×1635×1485mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2450mm。価格は9600万~9990万インドネシアルピア(約96万円~99万9000円)に設定されている。
そのほか、プレミアム・ブランドに位置付けられる「インフィニティ」ブースでは、「Q50」(日本名:スカイライン)をインドネシアで初公開。
日本同様、V型6気筒DOHC 3.5リッター「VQ35HR」エンジン+1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム搭載車と、ダイムラー製の直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボエンジン搭載車を展開する予定となっており、価格は前者が15億インドネシアルピア(約1500万円)、後者が8億9000万インドネシアルピア(約890万円)の予定。