オート上海2017

【オート上海2017】トヨタ、TNGA中国投入を予告するコンセプトカー世界初公開

セダンモデル「丰巢 FUN」、SUVモデル「丰巢 WAY」

2017年4月18日(現地時間)開催

TNGA(Toyota New Global Architecture)の中国導入を予告するコンセプトカー「丰巢 FUN」

 トヨタ自動車は4月18日(現地時間)、オート上海2017の前夜祭として開催した「TNGAナイト」において、TNGA(Toyota New Global Architecture)の中国導入を予告するコンセプトカー「丰巢 FUN」「丰巢 WAY」を世界初公開した。

セダンモデルの「丰巢 FUN」

 イベントではトヨタの大西弘致専務が登壇して、カンパニー制を導入した新たな組織体制など、「組織・体制」「環境」「TNGA」と3つのテーマでトヨタの取り組みを紹介した。

 環境対策では、従来より、HV(ハイブリッド車)、PHV(プラグインハイブリッド車)、EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)と、全方位でエコカーの開発を進めていることを強調。

 中国においても2015年10月から、中国産ハイブリッドユニット搭載の「カローラハイブリッド」「レビンハイブリッド」の販売を開始して、2017年3月末時点で累計台数9万台を達成していることを紹介。また、「カローラ」「レビン」のPHVについては2018年に導入予定で、豊田章男社長の直轄事業として進められているEVについては数年以内に中国市場に導入する計画で検討を進めていることを明かした。

 2017年10月には燃料電池自動車「MIRAI」2台を導入して、中国各地での実証実験を開始。実証実験開始に伴い、中国における研究開発拠点「TMEC」内に水素ステーションを建設するとした。

TNGAの中国導入を示した2台のコンセプトカーを世界初公開
SUVモデルの「丰巢 WAY」

 さらに、3つ目のテーマとなるTNGAについては、TNGAの中国導入を予告する2台のコンセプトカーを示し、「このTNGAは“もっといいクルマづくり”に向けた、トヨタが全社を挙げて取り組むクルマ作りの構造改革」「トヨタのクルマ作りがよくなったと必ずや感じていただけるものと確信しております」と大西専務は自信を示した。

FCV「MIRAI」を展示
PHVの展示
大西弘致専務(左から5番目)らトヨタ関係者による記念撮影

編集部:椿山和雄