CES 2017
トヨタ、日産、ホンダが揃って出展する「CES 2017」、間もなく開幕
NVIDIA、ヴァレオなどは自動運転をデモ。Uber専用乗り場も
2017年1月4日 07:00
世界最先端の技術見本市となる「CES」(Consumer Technology Association[CTA:全米民生技術協会]運営)が米国ネバダ州ラスベガスを舞台に間もなく開幕する。50周年となる2017年のCESの会期は、一般公開が1月5日~8日(現地時間)となるが、それに先立つ1月3日からプレスカンファレンスなどがスタート。Car Watchはじめ、PC WatchやAV Watch、ケータイ Watchで各種記事をお届けしていく。
本記事では設営が進む1月2日のLas Vegas Convention Center(以下、LVCC)の模様を紹介。CES 2017はLVCCなどいくつかの会場を使って行なわれるが、クルマの自働運転に関する展示が実施されるのはLVCCのNorth Hallおよび、駐車場エリアを利用してデモが行なわれるNorth Plazaが中心となる。会場ホール内は撮影できなかったが、自働運転デモが実施されるNorth Plazaでは、自律自動運転を実現するための半導体モジュールなどを積極的に手がけるNVIDIA、同じく自律自動運転するための組み込みモジュールを手がけるヴァレオなどがデモエリアを設置。設営が進んでいた。
North Hallでは、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ(本田技研工業)、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、デンソー、三菱電機、パイオニア、JVCケンウッド、NVIDIAなどが広めのブースで技術展示を実施する予定。2017年のCESは、日本メーカーの大手3社が揃って出展する初めての年となり、その出展内容に注目が集まっている。
トヨタはプレスカンファレンスでAI(人工知能)についてプレゼンテーション予定。ホンダは、AI技術「感情エンジン」搭載自動運転車「NeuV」を世界初公開するほか、本田技術研究所 代表取締役社長 社長執行役員 松本宜之氏がプレゼンテーションを実施予定。日産はカルロス・ゴーン CEOが基調講演(キーノート)を実施予定で、日本の自動車メーカーのトップがCESの基調講演を努めるのは初めてのこととなる。
また、自律自動運転モジュールを積極的にリリースし続けるNVIDIAも、一般公開前日夕方から始まる最初の基調講演にNVIDIA 創設者兼CEO ジェンスン・フアン氏が登壇。2014年はアウディ AG会長 ルパート・シュタートラー氏、2015年はメルセデス・ベンツブランドを擁するダイムラーAG 取締役会長のディーター・ツェッチェ氏、2016年はフォルクスワーゲン 乗用車ブランド 取締役会会長 ヘルベルト・ディース博士が基調講演を行なった枠で、翌日から始まるCES来場者の多くが見守る華やかな基調講演枠だ。
高速なグラフィックス演算性能を持つ半導体メーカーとして成長してきたNVIDIAは、近年その高速演算性能を活かしてスーパーコンピュータ分野の主要企業となってきた。日本でもAIブームとなっているが、そのAI技術のベースとなっているディープラーニング(深層学習)を積極的に引っ張っているのもNVIDIAで、AIコンピューティングカンパニーとして広く知られるようになってきている。NVIDIAのWebサイトではCESの基調講演が、AI、ディープラーニング、自律自動運転、VR、ゲーミングなどになることを示唆する映像が公開されている。要注目の基調講演となるだろう。