スズキ、4代目となる新「ワゴンR/ワゴンR スティングレー」を発表

9月25日発売
ワゴンR:90万8250円~146万6850円

スティングレー:125万4750円~167万1600円


スズキは、軽自動車「ワゴンR」および「ワゴンR スティングレー」をフルモデルチェンジし9月25日より発売。同日に都内にて発表会を開催した。

ワゴンRは、スズキが1993年より販売している軽トールワゴン車で、国内軽自動車の車名別新車新規届出台数において2003年度~2007年度まで5年連続で1位となっているほか、2008年6月には国内累計販売台数が300万台に達している。今回のフルモデルチェンジにより4代目となったワゴンRでは、前モデルまでのスポーツモデル「RR」を廃止し、通常モデルが「ワゴンR」、スポーツモデルが「ワゴンR スティングレー」というラインナップとなる。 

ワゴンRワゴンR スティングレー
ワゴンRの前席とインパネスティングレーの前席とインパネ
インパネ部分の収納機能ワゴンRのリアラゲッジ
スズキ株式会社取締役社長の津田紘氏
発表会には取締役社長の津田紘氏が出席。ワゴンRの歴史を紹介し、ワゴンRの誕生について「1993年に、軽自動車に全く新しい価値観を提案したワゴンRを発売し、軽自動車のイメージを変える新しい車として高い評価受けた」とコメントした。

続けて、2代目については「1998年の軽自動車規格改定に伴って2代目ワゴンRを発売し、小型車並の衝突安全性能が市場に受け入れられて、軽ナンバーワンの販売台数を誇る、軽自動車を代表する商品として大きく成長した」と、3代目については「広くて静かな室内とキビキビした走りで魅力を向上させ、順調に販売を伸ばしてきた」と説明。「軽ワゴンという新しいジャンルを築き上げ、年間20万台の販売を誇るスズキを代表する商品として、軽自動車市場をリードする軽自動車ナンバーワンのブランドに成長した」と総括した。

これらをふまえて、4代目となる新ワゴンRについては「軽ワゴンでトップクラスの低燃費を実現」「ホイールベース拡大によって後席にゆとりを持たせた」「安全装置を充実し、乗りやすく使いやすい、楽しい車にした」と特長を紹介したうえで、「これまで以上に利用者の要望をまとめた、まさにベストバランスカーと言える」とコメント。「新ワゴンRを軸に、軽自動車市場での足場をしっかりと固め、さらなる成長を続けていく」と意気込みを語った。 

会場に展示された初代ワゴンR2代目ワゴンR
3代目ワゴンRワゴンRの販売実績
第一カーライン チーフエンジニアの大西伊知郎氏
続けて、商品企画を担当した第一カーライン チーフエンジニアの大西伊知郎氏が4代目ワゴンRの概要について説明した。4代目ワゴンRの開発コンセプトについては「軽ナンバーワンのワゴンRにふさわしい、更なる快適性と多くの人に愛されるデザインを追求した、快適、スタイリッシュワゴンR」と説明した。

機能面については、「乗降しやすさや使い勝手の良さ、室内空間の広さといったパッケージを進化させた」と前置きしたうえで、新開発のプラットフォームを採用したことによる室内長や前後乗員間距離の拡大、新開発サスペンションによる操縦安定性や静粛性の向上、2WD/CVT車で23.0km/lとなる低燃費などを実現したとしている。また、ワゴンRの最上グレード「FTリミテッド」では軽自動車では初となる舵角センサー連動のコーナリングランプをオプションで用意。スティングレーではスズキで初となるパドルシフトや、軽乗用車で初となるタイヤ空気圧警告システムを装備し、最上グレード「TS」の2WD車にはオプションで横滑り防止機能「ESP(Electronic Stability Program:エレクトロニック スタビリティ プログラム)」を用意する。

エクステリアについては、既存モデルの特長である縦目の大型ヘッドランプやバックドアデザイン、前掲したウェッジルーフを踏襲しつつ、ボンネットからルーフへと続くラインやショルダー部に沿った連続するベルトラインで躍動感を強調しており、大西氏は「一目でワゴンRと分かる存在感とアイデンティティを大切にしながら、時代の先端を突き進むような躍動感溢れる、スタイリッシュなデザインとした」とコンセプトを説明。最後に大西氏は、4代目ワゴンRについて「軽ナンバーワンのワゴンRの名に恥じない渾身の1台であり、多くの利用者に満足していただける車であると確信している」と自信を表していた。

ワゴンRの特長ワゴンR/スティングレーのグレード構成
ワゴンRは新色の「ブリーズブルーメタリック」「ブルームピンクメタリック」を含む全9色を用意スティングレーは新色の「ルナグレーパールメタリック」を含む全8色を用意ワゴンRの歩行者傷害軽減ボディー
ワゴンRの「FTリミテッド」のオプションとなるコーナリングランプスティングレーで標準装備となるタイヤ空気圧警告システムスティングレーの「TS」のオプションとなるESP
取締役専務役員の田村実氏
このほか、取締役専務役員の田村実氏が販売戦略を説明した。田村氏によれば、販売価格はワゴンRで90万8250円~146万6850円、スティングレーで125万4750円~167万1600円。販売目標台数は、ワゴンR全体で月間1万8000台を目標としている。また、「軽ナンバーワンブランドの責任として、毎日使うユーザーのために、軽自動車の基本性能の向上に挑戦してきたという決意をこめた」という意気込みを踏まえた、「挑戦するNo.1」をスローガンとするテレビCMを9月26日より放送開始することを明らかにした。

最後に、4代目ワゴンRについて「スズキを支える重要な商品であると同時に、日本の軽自動車を代表する車でもある、という自負を持って技術向上や、利用者が安心快適に利用できるサービスの提供に一丸となって取り組んでいく」とコメントした。

ワゴンRのスローガン「挑戦するNo.1」ワゴンRのテレビCMの1シーンスティングレーのテレビCMの1シーン

●オプション装備車(ワゴンR スティングレー)

スズキスポーツのフロントバンパーのほか、ボンネットにステッカーを、ヘッドランプにガーニッシュを装備リアランプにガーニッシュを、給油口蓋にフューエルリッドカバーを、リアドアにステッカーを装備スズキスポーツの15インチアルミホイール
ワイドバイザー革調シートカバーラゲッジトレー
「ブラックウッディイメージセット」のドアトリムガーニッシュとスイッチベゼルドアハンドル照明フロアイルミネーションとスズキスポーツのアルミペダルセット

URL
スズキ株式会社
http://www.suzuki.co.jp/
ニュースリリース
http://www.suzuki.co.jp/release/a/2008/0925/index.html 
商品情報
http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/ 

(編集部:大久保有規彦)
2008年9月25日