【2008パリモーターショー】
ワールドプレミアカーが続々登場(1)

VW、レクサス、ホンダ、トヨタ編

 

会期:10月2日~19日(現地時間)
会場:フランス パリ Paris Expo Porte de Versailles

   開幕初日を迎えた2008 Mondial de l'Automobile(パリモーターショー)だが、2日、3日の両日は報道関係者のみ入場できるプレスデイとなっている。

  すでに秋まっさかりのパリは、日中でも気温15度前後と肌寒いが、会場のParis Expo Porte de Versaillesには、早朝のまだ暗く寒い時間帯から世界各国の多数の報道関係者が押し寄せた。

  2日は朝から夕方まで、38にものぼる自動車ブランドのプレスカンファレンスがびっしりと組まれており、この中で「ワールドプレミア」(世界初公開)の車が多数紹介された。

   まずは、このパリモーターショーで初公開となった車を、写真を中心に紹介する。

VW ゴルフ GTI

朝一番で始まったVWのカンファレンスは「GTI Breakfast」と名付けられた
   Volks Wargen(VW)はすでに発表した6代目ゴルフのスポーツモデル「GTI」のスタディモデルを展示した。スタディといっても、すぐに市販できそうなほど完成度は高い。

 

ブラックアウトされたグリルに赤い線とGTIバッジの“お約束”は守られている専用ホイール

4ドアバージョンもある
インテリアの各部に赤いスティッチが入るのもGTIならでは本革内装のものも展示された

6速MTを搭載する
2.0 TSIエンジンを搭載。出力は210ps

レクサス LF-XhとIS 250C
   レクサスは「LF-Xh」と名付けられたハイブリッドSUVのコンセプトカーを展示。V6ガソリンエンジンと電気モーターによるパワートレーンを搭載するが、車自体はモックアップのようだった。

  ヨーロッパでは、LSでもRXでもハイブリッドが60%以上を占めており、ハイブリッドカーのラインナップ強化を進める考えだ。

   また、ISシリーズのコンバーチブル「250C」も参考展示。電動のリトラクタブル・ハードトップを備えている。

 

LF-Xhプレゼンテーションで公開されたデザイン画
デザイン案そのままに、ボディの4隅にタイヤが張り出しているLF-XhのパワートレーンLexus EuropeのAndy Pfeiffenberger副社長と
IS 250C
電動リトラクタブル・ハードトップを備えるIS 250Cのインテリア

ホンダ インサイト コンセプト

インサイト コンセプト
  ホンダは予告通り、ハイブリッドカー「インサイト コンセプト」を展示。1.3リッターのガソリンエンジンに電気モーターとCVTを組み合わせた、シビック・ハイブリッドなどで実績のあるパワートレーンだが、より小型軽量化され、生産工程も改善されている。2009年春に欧州、日本、北米で販売を開始。年間20万台を目指す。量産モデルは2009年のデトロイトショーで公開する。

  同社は「Hybrid for Everyone」を標榜し、インサイトのほか、シビック・ハイブリッド、Jazz(日本名フィット)ハイブリッド、コンセプトカー「CR-Z」ベースのスポーツカーというハイブリッド車のラインナップを整備し、合計で年間50万台を見込む。


 

福井威夫社長と燃料電池車の「FCXクラリティ」と同様のワンモーションフォルムを採用


インテリアデザインもクラリティ同様の「2階建て」インパネを採用する

トヨタは2代目アベンシスをお披露目、黒iQも

2代目アベンシスは体操選手のパフォーマンスとともに登場。躍動感を表現した
  トヨタは欧州で開発したDセグメント車「アベンシス」の2代目を公開。2009年1月に発売し、年間11万5000台の販売を目指す。

  従来通りセダンとワゴンが用意され、1.6/1.8/2.0リッターの3種類のガソリンエンジンが用意される。

  このほかiQも登場。すでに各所で公開されているiQだが、パリでは黒いバージョンが展示された。


先代よりウェッジを利かせ、よりポーティーなフォルムにグリルやヘッドライトまわりの“彫り”が深くなり、より立体的な造形になった
高いリヤデッキで、ボディ下半分の“塊感”が強調されている先代同様ワゴンも用意されるやはりウェッジシェイプのスポーティーなデザインに変わった
黒いiQを展示
プリウスのプラグインハイブリッドも

URL
Mondial de l'Automobile(英文)
http://www.mondialautomobile.com/

(編集部:田中真一郎)
2008年10月3日