【2008パリモーターショー】
日本メーカー各社のブースめぐり(2)

三菱、ホンダ、トヨタ、ダイハツ編
ランサースポーツバックなどが登場

会期:10月2日~19日(現地時間)
会場:フランス パリ Paris Expo Porte de Versailles

三菱はランサースポーツバックやコルトなど展示

三菱ブースでひときわ目を引くレーシングランサー
  三菱はランサースポーツバック、コルトのフェイスリフト版、レーシングランサーを世界初公開した。


  ランサースポーツバックはCセグメントの4ドアセダン「ランサー」(日本名ギャランフォルティス)の5ドアバージョン。リヤシートを倒すと広大な荷室となる使い勝手のよさ一方で、ファストバックのスポーティーな外観を持つ。ツインクラッチSSTと4WDシステム、大きめのルーフスポイラーを備えたラリーアートバージョンも用意される。

  コルトは、ギャランフォルティス同様の逆スラントノーズ「ジェットファイターグリル」にスタイリングを変更。リアランプクラスターも小さくなった。ターボエンジンのラリーアートバージョンも引き続き用意されるほか、アイドリングストップ機構付きのモデルも用意される。

 

ランサースポーツバック
広大な荷室オプションの650Wサウンドシステム
ツインクラッチSSTを持つラリーアートバージョンもある
ジェットファイターグリルになったコルトリアのスタイルも変更
ラリーアートバージョンの1.5リッターターボエンジン
レーシングランサー。ボディ底面がカバーされている
L200(日本名トライトン)
L200はファストバックタイプのハードトップを装備。伸びやか、かつ迫力のあるスタイルに電気自動車のiMiEVも展示された

インサイトが大人気のホンダ 

新旧のF1マシンを展示したホンダ
  インサイト、クラリティ、CR-Zと、環境対応をうたったクルマがメインのホンダブースでは、やはりインサイトが一番の人気。プレスカンファレンス直後はガラス越しにしか確認できなかった室内も、すぐに量産できそうな仕上がりだった。

  一方で、新旧F1マシンやシビック タイプRのレーシングバージョンを展示するなど、モータースポーツイメージも強調していた。


 

インサイト
クラリティCR-Z
シビック タイプR

トヨタは2代目アベンシスが注目

白黒iQも登場
  トヨタはアベンシスとiQが人気。アグレッシブなスタイルになったアベンシスだが、実際に乗り込んでセダンやワゴンとしての使い勝手を確かめる人が多い。iQも、フロントとリアのシートに座る人や、エンジンルームを確かめる人が多かった。

 

アベンシス セダン
アベンシス ワゴン
iQ
iQの運転席まわりiQのリアシートリアシートに人が座ると、ラゲッジ部分には薄いカバンくらいしか積めなくなる
冒頭の白黒iQは、「リヤウインドウカーテンシールドエアバッグ」展示など、iQに投入された技術のショーケース
イストが「アーバンクルーザー」として欧州デビュー

ファッション学校の生徒がデザインしたコペンを展示したダイハツ

Copen Fashion Storming
  とくに新型モデルの展示がなかったダイハツは、既存のモデルにカラフルなグラフィックや装飾を施したスペシャルモデルを展示。デザインはパリのファッションスクール「ESMOD」(エスモード)が行った。毛糸など、自動車にあまり使われない素材が意外とマッチしていて、ドレスアップの参考になりそうだ。

 

ポップなグラフィックに彩られたコペン。毛糸でできたヘッドレストとシフトレバーブーツのカバーがお洒落
ぐっと落ち着いた雰囲気のコペン。竹やゴザを使っても、奇をてらった雰囲気にならないのはさすが

ミラ・ジーノの欧州版「Trevis」の「Trevis Mode Car」。右の写真の2人がデザインを行った

こちらはクーの欧州版「Materia」東京モーターショー(TMS)で好評だったマッドマスターCも展示。こちらはTMS仕様のまま

URL
Mondial de l'Automobile(英文)
http://www.mondialautomobile.com/

(編集部:田中真一郎)
2008年10月6日