BMWザウバー、F1日本GP前にスペシャルトークイベント
クビカ、ハイドフェルド、両F1ドライバーがBMWショールームに

トークイベントに参加したドライバーのロバート・クビカ選手、ニック・ハイドフェルド選手とチーム代表のマリオ・タイセン氏

10月8日開催 
BMW Group Studio


  F1日本GPを今週末に控え、BMWザウバーF1チームのトークイベントが10月8日にBMW Group Studio(丸の内のBMWショールーム)で開催された。参加者はドライバーのロバート・クビカ選手、ニック・ハイドフェルド選手に加えチーム代表のマリオ・タイセン氏。司会はF1ジャーナリストの小倉茂徳氏が勤めた。

  BMWザウバーチームの成績は今シーズン好調に推移しており、コンストラクターズランキングで3位。ドライバーも、クビカ選手はカナダGPでチーム初優勝を成し遂げるなどしてドライバーズランキング3位、ハイドフェルド選手は同GPで2位を獲得するなどしてドライバーズランキング5位として、それぞれランキング上位での争いを演じている。

これまでの今シーズンについて、クビカ選手は「(カナダGPでは)チームにとっても自分にとっても初優勝できたし、そのほかのレースでも非常によいレースができている」と、タイセン氏は「チームでもドライバーでも大きな進歩を遂げ、今シーズンの目標であるトップ3の一角も占めることもできた」と、各々が満足した表情で語った。

  今週末開催される日本GPについて、ハイドフェルド選手はドライバーズランキングを争っているフェラーリのキミ・ライコネン選手に対し「1ポイント差なので残り3戦で上位に立ちたい」と、クビカ選手は「残り3戦で優勝の10ポイントを取りたい、日本GPを取るのは大変だがベストをつくしたい」と意欲をみせた。

  また、タイセン氏は「状況としては厳しいがロバート・クビカにチャンピオンシップを取らせてあげたいし、チームも上位2チームに食い込んでコンストラクターズランキング2位を狙いたい。そのために重要な日本GPです」と意気込みを語った。

ニック・ハイドフェルト選手は「富士スピードウェイに去年行ったが富士山を見ていない。今年は富士山を見たい」ともコメントロバート・クビカ選手は「去年はブレーキングの安定性に苦しんだが、今年から導入されたECUに合わせることができたので、コーナーの立ち上がりがうまくいくようになった」と語るなど自信がうかがえたマリオ・タイセン氏は「(日本GPは)雨も都合がよいなと思っているが、去年ほどの雨は困りものだ」と司会はモータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏。本誌Car Watchでも小倉氏によるF1関連の記事を掲載していく予定
 

  そのほか、来シーズンからレギュレーションに追加が予定されているKERS(Kinetic Energy Recovery System:運動エネルギー回生システム、カーズ)の導入について、タイセン氏が「技術者にとっては非常にエキサイティングな開発の機会で、その技術を市販車にもフィードバックしたい」とも語っていた。

  今シーズンの残り3戦に、チーム、ドライバーそれぞれのタイトル争いがかかっていることから、日本GPに対して非常に高いモチベーションで臨んでいるようだ。このイベントには、事前に応募した人の中から100名が招待されたのだが、ショールームの外にも100人以上の人が集まるなど、いよいよ間近に迫ったF1日本GPへの注目が高まっているように見受けられた。


URL
ビー・エム・ダブリュー株式会社
http://www.bmw.co.jp/
BMW Group Studio
http://www.bmwgroup-studio.jp/
F1 2008 JAPANESE GP in FUJI SPEEDWAY
http://www.fujispeedway.jp/
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081006_37874.html

(kenmatsu)
2008年10月9日