トヨタ、新型コンパクトカー「iQ」の発表会を開催
「全長3m未満のプレミアム4シーター」「新しい価値」をコンセプトに

発表会に出席したトヨタ自動車株式会社の渡辺捷昭取締役社長とiQ



  トヨタは10月15日、11月20日に発売する新型コンパクトカー「iQ」の発表会を開催した。

発表会の模様。巨大な正四面体からiQが出現し駆け巡るパフォーマンスが行われた
パントマイムを交えてiQの特長である、全長2985mm、3+1のパッケージ、小さなボディと高性能の両立、9つのエアバッグによる安全性をアピール
渋谷、表参道、新宿副都心、東京タワーなど、東京都内を駆け巡るiQのイメージビデオも公開

iQに乗って登場したトヨタ第2乗用車センターの中嶋裕樹チーフエンジニア
  発表会では、まずトヨタ第2乗用車センター チーフエンジニアの中嶋裕樹氏がiQの概要を説明。「全長3m未満のプレミアム4シーター」というコンセプトを明らかにし、「大人3名と子供や荷物が乗れる、3+1のシートアレンジを提供する」とiQの利用シーンを提案した。

  また、開発に至った経緯については「車は従来大きいことがよいことであるという考え方が一般的だが、これを打ち破り小さなボディの中に高い性能を凝縮させ、これまでの車にはない新しい価値を提供したいと開発をスタートした」とコメント。iQの利用者については「“小さくてもプレミアム”というiQの考えに共鳴していただける方。つまり、自分の考え方やライフスタイルにこだわりを持っている方」と位置付けている。

  開発でのこだわりについては、「性能や内外装の質感など、あらゆる点において一切の妥協をしていない。小さなボディを活かした街中でのキビキビとした走りと、高速での安定した走りを両立させた」とアピール。このほか、10・15モードで23.0km/L、JCO08モードで21.0km/Lの燃費を実現し、2015年度燃費基準をクリアしたことや、S-VSCやSRSリアウインドウカーテンシールドエアバッグを始めとする9つのエアバッグによる360度全方位の安全性能を紹介し、「小さくするために何一つ犠牲にしないのがiQのプレミアム」と締めくくった。

デザイナーのサイモン・ハンフリーズ氏もiQの中から登場
  続いて、iQのデザインを担当したデザイナーのサイモン・ハンフリーズ氏が登場。iQのデザインについては「既存の自動車にない新しい価値観をデザインをした」とコメントした。また、デザインコンセプトについては「日本独自の考え方、日本の美意識を取り入れた。相反するものを組み合わせて、まったく新しい価値を創造することが、日本の価値観であると信じている」とした上で、「自然の造形美にインスパイアされたシンプルなものでありながら、ダイナミックな新しい造形を実現した」と説明した。

  最後に、取締役社長の渡辺捷昭氏が登場。iQについて「従来の車のサイズの考え方を大きく変えた、パッケージ革命とも言える新たなカテゴリーの新型車」と概要を説明した。また、「iQが提供する新しい価値が、自分らしさを表現したい方々の感性に響き、新しい市場の創造につながるものと大いに期待している」とiQへの期待を述べた。


渡辺捷昭取締役社長もiQに乗って登場発表会後のiQの見学会の模様

アムラックス東京とMEGA WEBでiQの展示と試乗キャンペーンを実施

  なお、トヨタは東京都内の展示ショールーム「アムラックス東京」および「MEGA WEB」では、iQの特別展示を10月16日から2009年3月31日まで実施する。展示されるiQのグレードやボディーカラーは、ショールームや日付によって異なるため、各公式Webサイトにて確認していただきたい。また、アムラックス東京では11月下旬から、MEGA WEBでは11月中旬からiQの無料試乗キャンペーンを実施する予定だ。

URL
トヨタ自動車株式会社
http://toyota.jp/
ニュースリリース
http://www.toyota.co.jp/jp/news/08/Oct/nt08_068.html
製品情報
http://toyota.jp/iq/
アムラックス東京
http://www.amlux.jp/
MEGA WEB
http://www.megaweb.gr.jp/
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【10月15日】トヨタ、全長3m以下で4人乗りの新型コンパクトカー「iQ」
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081015_37924.html

(編集部:大久保有規彦)
2008年10月15日