東芝、同社初のシリアルATAに対応した車載用2.5インチHDD

MK8057GSC



  東芝は、同社初のシリアルATA対応2.5インチHDD「MK8057GSC」を商品化し、12月より量産すると発表した。

  MK8057GSCは、同社が提供している車載用HDDとしては初めてとなるシリアルATAに対応した80GBの2.5インチHDD。車載用HDDでは同社が約84%の世界シェアを占めているとしており、シリアルATA対応によってカーナビなど車載機器のデータ転送処理の高速化に対応できるほか、シリアルATAとパラレルATA対応HDDとを顧客ニーズに合わせて提供することができるとしている。

  MK8057GSCは車載用HDDであるため、PC向けHDDと比較して耐久性の強化が図られている。環境温度では、磁気記録技術や部品信頼性技術によって動作時で-30度~85度、非動作時で-40度~95度まで対応。耐振動性では、可動部品の軽量化や筐体の高剛性化、加速度センサーで振動影響を予測してヘッド位置を補正する制御技術によって29.4m/s2(5~50Hz)の耐振動性を確保した。また、空気力学を用いた設計技術によって、気圧変化による磁気ヘッドとディスクの間隔変化を減少し、空気の薄い高地でも安定した書き込みができるとしている。

  主な仕様は、ディスク枚数が1枚、ヘッド数2体、平均シークタイムが16msec、回転数が4,200rpm。本体サイズは69.85×100×9.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は98g。

 

URL
株式会社東芝
http://www.toshiba.co.jp/
ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2008_10/pr_j2201.htm

(編集部:大久保有規彦)
2008年10月22日