ホンダ、「ライフ」発表会展示車写真リポート
“マル”“シカク”“シカクマル”。3つのデザインイメージ

 

11月6日発表会開催

  ホンダは、11月6日都内ホテルで新型軽自動車「ライフ」の発表会を開催した。発表会の模様や新型ライフそのものの詳細は関連記事を参照されたい。ここでは、新型ライフの大きな特長とも言える、「G」「DIVA(ディーバ)」「PASTEL(パステル)」の3バリエーションの違いを紹介していく。

  新型ライフでの話題は、“マル”“シカク”“シカクマル”の3つのデザインイメージの各バリエーション。それぞれ、マルがPASTEL、シカクがDIVA、シカクマルがGタイプとなり、PASTELとDIVAにはターボモデルも用意されている。そのほか、ベーシックグレードとなるCタイプもあるものの、やはり販売の中心は先の3タイプとなるだろうし、実際発表会会場でもPASTEL、DIVA、Gタイプが主な展示車となっていた。

 

デザイン意図について語っていただいた本田技術研究所四輪開発センターデザイン開発室チーフデザイナーの小万修二氏。後方に見えるのは、DIVAのターボモデル。ターボモデルは、ボンネットにインタークーラー用のエアインテークを装備する
  この3つのバリエーション、そのデザインの違いはどこにあるのだろう。会場で新型ライフのデザインにかかわった本田技術研究所の小万修二氏にお話をうかがったところ「今回の新型ライフでは、ターゲットを一つずつ絞り込んだ3つのデザインを用意しました。スペース効率だけを考えれば四角という形が一番よいのですが、その四角を丸で包み込むイメージでシカクマルのGタイプからデザインしています。そして、ややスポーティに振ったシカクのDIVA、やさしいイメージであるマルのPASTELという作り分けをしています」とのこと。Gタイプは基本となるため親しみやすさを心がけ、DIVAのスポーティとは競技などのイメージではなく、ジョグやスイムといった運動で、都会の活動的な男女を意識してのデザインであると言う。PASTELについてはより女性を意識してのデザインがされていて、それがフロントグリルなどの差になっているとのことだ。

  ただ、デザインしている課程においては、たとえばDIVAは“シュッとしてカッコイイ”という言葉で、PASTELは“カワイイ”という言葉での表現も行われており、いかに3つのバリエーションを作り分けるかは一つのチャレンジであり、「最小限のパーツで大きくイメージを変えている」と語ってくれた。

 

シカクマルのGタイプ。新型ライフの基本となるデザイン。ボディーカラーはスマッシュイエローシカクのDIVA。フォグランプや小振りなエアロパーツを装備しスポーティなイメージ。ボディーカラーはソレントブルー・パールマルのPASTEL。フロントバンパーの辺りに柔らかな雰囲気が表われている。ボディーカラーは、ピンクゴールド・メタリック
Gタイプのフロントグリルはシンプルなデザイン。グリル開口部も小さくまとめられている横のラインが強調されたDIVAのフロントグリル。フォグランプも標準で装備されるPASTELのグリル開口部は広いが、両端のクロームメッキプレートのカーブなど、それが威圧感につながらないような工夫がされている
実はヘッドライトもそれぞれ違う。Gタイプはヘッドライトの外周がやや黒く見えるようになっている。アイシャドウを引くのと同じようなイメージと言うDIVAのヘッドライトはキラキラ感で高級感を出し、鋭い視線を表現PASTELは、とくに女性をイメージしたグレードのためか、ヘッドライトまわりがホワイトパールに見えるように工夫されている
Gタイプのリアコンビネーションランプ。オレンジ、レッド、クリアで構成丸い2つのランプがDIVAの目印。ほかのモデルとは明らかに違うPASTELでは、Gタイプと比べてターンランプ部がクリアになって、ちょっとしたオシャレ感がある

 

GタイプとPASTELは155/65 R13のタイヤを履く。PASTELターボ13インチアルミホイール(写真はGタイプ)DIVAは165/55 R14のタイヤ。GタイプやPASTELより幅広のタイヤとなる。DIVAのターボモデルおよび、テールゲートスポイラーなどを装備したスタイリッシュパッケージは写真の14インチアルミホイールを標準装備
最高出力38kW(52PS)/7100rpm、最大トルク60Nm(6.1kg)/3600rpmの直列3気筒 SOHC 660cc自然吸気エンジン。Cタイプ、Gタイプ、PASTELのFFモデルは10・15モード燃費で21.0km/Lとなっているターボモデルは、同じ直列3気筒 SOHC 660ccながら最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク93Nm(9.5kgm)/4000rpmとなる。FFモデルの燃費は10・15モードで19.6km/L。自然吸気モデル、ターボモデルとも4WD車では、10・15モード燃費がやや低下する

  Gタイプ、DIVA、PASTELで内装カラーや細かな作りが異なるが、ここではDIVAターボのインテリアを紹介する。

 

メーカーオプションのHonda HDDインターナビシステムを搭載した、DIVAターボのインパネ。インテリアカラーはブラック
インパネ式のシフトレバー。全車4ATを搭載

大きく分かりやすいエアコンのコントロール部。DIVAとPASTELはフルオートエアコン、CタイプとGタイプはマニュアルエアコンとなるセンターコンソールにスッキリと収まったHonda HDDインターナビシステム。ワンセグの地上デジタル放送にも対応している

 

フロントシート(右)とリアシート(左)。DIVAとPASTELにはフロントシートにセンターアームレストが装備される
リアシートは、5:5分割の可倒式。リア開口部も大きく、荷物の積載もしやすいだろう

 

URL
本田技研工業株式会社
http://www.honda.co.jp/
ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/news/2008/4081106-life.html
製品情報
http://www.honda.co.jp/LIFE/
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【2008年11月6日】ホンダ、軽自動車「ライフ」をフルモデルチェンジ
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【2008年11月6日】ホンダ、新型「ライフ」の発表会を開催
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081106_38060.html

(編集部:谷川 潔)
2008年11月7日