ホンダ、新型「インサイト」搭載のエコ運転支援システムを開発
日本仕様のみインターナビと連動した機能も搭載

「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」の概要



  本田技研工業は11月20日、低燃費運転を支援するシステム「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」を開発したと発表した。2009年春の販売を予定している新型ハイブリッドカー「インサイト」に搭載される。

  今回開発したエコロジカル・ドライブ・アシスト・システムは、エンジンとCVTを協調制御する「ECONモード」、メーターの色変化で燃費走行状況を表示する「コーチング機能」、低燃費運転の採点をする「ティーチング機能 -採点機能-」の3機能で構成されているシステム。また、日本仕様「インサイト」の「Honda HDDインターナビシステム」装備車には、低燃費運転のアドバイスを表示する「ティーチング機能 -アドバイス機能-」も搭載する。ホンダによれば、総合的な燃費支援システムは世界初だと言う。

ECONスイッチ
  ECONモードは、10月17日に発売した新型「オデッセイ」に搭載されている機能に、アイドルストップや回生充電の制御機能を追加したもの。「ECONスイッチ」を押すことでシステムが作動し、エンジンとCVTの協調制御やエアコンの省エネ制御、アイドルストップの時間延長、減速時の回生充電量増加などを自動的に行う。

  コーチング機能は、スピードメーター背景に表示される「アンビエントメーター」の表示色によって燃費運転の状況を表示する機能。燃費のよい状態で緑色、緩やかな加速や減速時など比較的燃費のよい状態で青緑色、急加速や急減速時など燃料消費が多い状態で青色に変化し、リアルタイムに燃料消費状況を確認できるとしている。


コーチング機能のアンビエントメーター。より低燃費な走行をすると緑色に変化する

「ティーチング機能 -採点機能-」のマルチインフォメーション・ディスプレイ表示
  ティーチング機能 -採点機能-は、燃費運転の状況を自動で採点し、メーター内のマルチインフォメーション・ディスプレイにリーフ(葉)の数で結果を表示する機能。また、運転終了時には、最新の運転時のエンジン始動から停止までの燃費運転の採点結果と、これまでの累計の採点結果も表示。過去3回の燃費履歴や瞬間・平均燃費も表示できる。

  ティーチング機能 -アドバイス機能-は、HDDナビ画面上に低燃費運転の採点履歴や採点内容の詳細を表示する機能。ドライバーの運転方法を分析し、より低燃費な運転方法についてのアドバイスを表示する「燃費向上アドバイス」も用意。これらの情報を、インターナビ会員専用Webサイトにて閲覧することもできる。


低年譜走行することで、モニター内の葉が育ってゆく

 

URL
本田技研工業株式会社
http://www.honda.co.jp/
ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/news/2008/4081120a.html

(編集部:大久保有規彦)
2008年11月20日