光岡自動車、2シーターオープンカー「卑弥呼」
マツダ「ロードスター」ベースで電動ハードトップを装備

卑弥呼(Hi Premium、紅薔薇)
12月4日発売
495万円~565万円



  光岡自動車は、2シーターオープンカー「卑弥呼(ヒミコ)」を12月4日に発売する。価格は495万円~565万円。

  卑弥呼は、電動ハードトップを装備した2シーターオープンカー。マツダの「ロードスター」をベースに同社オリジナルデザインのフロントフェンダー、ボンネット、フロントバンパー、リアフェンダー、トランク、リアバンパーを架装した製品となる。

  製造は、2009年モデルで35台を予定しており、同社が販売している「オロチ」と同様に手造り生産。12月4日10時より同社Webサイトにて予約受付を開始し、予約受付順に納車。車両にはシリアルナンバーが付加されるほか、デザイナー直筆のイラストを進呈する。また、12月25日までに予約し成約した購入者には、オプションの内装木目調セット(10万円)を無料で進呈する。

  架装されるエクステリアは、「豪華客船が大海を進む瞬間を捕らえた形」をイメージしたデザインを採用。ホイールベースをベース車から700mm延長し、フロントオーバーハングを560mmに設定。フロントフェンダーとリアフェンダーの比率を7:3とするロングノーズ、ショートデッキのスタイルとしている。フロントマスクには、同社製品の特徴である縦型グリルと丸形ランプを装備している。同社では卑弥呼を、1990年と2000年に発売した日産「シルビア」がベースの「ラ・セード」の後継車と位置付けており、全長で655mm、全幅で155mm、ホイールベースで395mm短縮され取り回しが向上したほか、デザインのモダン化や性能の向上が図られたとしている。

リアサイドフロントマスクの縦型グリルと丸形ランプ
電動ハードトップを開いた状態16インチアルミホイール

  グレードは、495万円の「Standard」、536万円の「Premium」、565万円の「Hi Premium」の3種類を用意。いずれも、エンジンはマツダの直列4気筒 DOHC 16バルブ 2.0リッターの「LF-VE型」を搭載し、駆動方式は後輪駆動のみとなる。

  StandardとHi Premiumは、トランスミッションに6速ATを搭載し、エンジンの最高出力は119kW(162PS)/6700rpm、最大トルクは189Nm(19.3kgf)/5000rpm。16インチアルミホイールやキーレスエントリー&スタートシステム、SRSサイドエアバッグなどを装備。Hi Premiumは、Standardのインテリアカラーをブラックからバナナブラウンに変更したほか、本革シートやシフトノブ、合成皮革トリムを採用。横滑り防止機構の「DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム)」やシートヒーター、CDプレーヤー、アルミ調リアロールバーガーニッシュやスピーカーベゼルなどを追加装備している。

  Premiumは、Standardをベースにトランスミッションを6速MTに変更し、エンジン出力も125kW(170PS)/7000rpmに拡大したグレード。このほか、17インチアルミホイール、トルクセンシング式スーパーLSD、DSC、軽量フライホイール、ビルシュタイン製ダンパー、フロントサスタワーバー、アルミペダルなどを追加装備している。

  ボディサイズは4575×1725×1255mm(全長×全幅×全高)で、重量は1270~1280kg。ボディカラーは「黒百合(ブラックメタル)」「月下美人(パールホワイト)」「紅薔薇(メタリックレッド)」の3色を用意する。

インテリアシリアルナンバープレート

 

URL
株式会社光岡自動車
http://www.mitsuoka-motor.com/
製品情報
http://www.mitsuoka-himiko.com/

(編集部:大久保有規彦)
2008年12月4日