GM、新型「キャディラックSRX」をデトロイトショーに出展
サイズと排気量を縮小




 GM(General Motors)は1月4日(現地時間)、2010年型「キャディラックSRX」を、1月11日から米国デトロイトで開催される「2009 North American International Auto Show」(デトロイトショー)に展示する。

 キャディラックSRXは2003年に登場したミッドサイズSUVで、競合車はレクサス「RX」、BMW「X3」「X5」としている。今回が初のフルモデルチェンジとなる。

 初代はV型8気筒4.6リッターとV型6気筒3.6リッターのエンジンを縦置搭載していたが、2代目はV型6気筒のみ、3リッターまたは2.8リッター+ターボのエンジンを横置きに搭載し、FFモデルと4WDモデルが用意される。

 また初代のサイズが4965×1850×1710mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2955mmだったのに対し、2代目は4833×1910×1668mm、2807mmと、サイズ、エンジンともにダウンサイジングが図られている。これにともない、初代にあった7人乗り仕様は廃止され、5人乗りモデルのみとなった。

 スタイリングはボディ側面のキャラクターラインやウエストラインを従来モデルよりも前傾させ、ルーフ後端を下げることで、より躍動感のある外観となった。ルーフ後端にはスポイラーが装着される。また、タイヤを車体の4隅に置き、オーバーハングを最小限にしたとしている。

キャラクターラインなどで前傾姿勢が強調されたエンジンはフロントに横置きされる
V6エンジンのみのラインナップになったカーナビのディスプレイはセンターコンソールからポップアップするカーテンエアバッグを標準装備する


 3リッターエンジンは、直噴と可変バルブタイミング機構を採用することで、193kW(260hp)の最高出力を得る。また6速AT「Hydra-Matic」はマニュアルシフトモードのほかに、燃費優先のシフトスケジュールになるエコモードを備える。

 従来モデルの3.6リッターエンジンから排気量を縮小したことにより、CO2排出量を25%低減した。燃費は計測中だが、高速道路走行で20mpg(1ガロンあたり20マイル)台半ば程度が期待されていると言う。

 4WDモデルはフルタイム4WDに「eLSD」(electronic limited-slip differential)を組み合わせており、前後のほかリアタイヤ左右にも最適なトルク配分を行う。標準のホイールサイズは18インチだが、オプションで20インチホイールが用意される。

 

URL
GM(英文)
http://www.gm.com/
ニュースリリース(英文)
http://media.gm.com/us/gm/en/news/events/autoshows/09naias/brands/cadillac/
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【2008年12月11日】GM、SUV「キャデラックSRX」の2009年モデル
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081211_38262.html

(編集部:田中真一郎)
2009年1月5日