マツダ、ディーゼルエンジン用触媒が日本化学会の「化学技術賞」を受賞

PM燃焼触媒が採用されている新開発クリーンディーゼルエンジン「MZR-CD 2.2」



  マツダは1月22日、同社のディーゼルエンジン用PM燃焼触媒の開発と実用化が、日本化学会より「化学技術賞」を受賞したと発表した。

  今回受賞した触媒は、同社の新開発クリーンディーゼルエンジン「MZR-CD 2.2」にて、ディーゼルエンジンから排出されるスス(PM)を燃焼除去するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)に採用されている。同エンジンは、2009年1月より欧州で販売開始した新型「MAZDA6」(日本名:マツダ アテンザ)のターボディーゼルモデルに搭載されており、今後導入される新型クリーンディーゼルエンジン車でも採用するとしている。

  ディーゼルエンジンは排出ガス中のススを触媒によって燃焼処理する必要があるが、排出ガス温度を上昇させるために余分に燃料を使用する必要があり、燃費悪化の一因となっていた。PM燃焼触媒は、内部の酸素が移動しやすく、多くの酸素を活用できるためススの燃焼処理速度を大幅に高めることに成功。ススの燃焼処理に必要な燃料の節約が可能となり、低燃費化によるCO2の削減と排出ガスのクリーン化を実現できたとしている。

  なお、2008年4月にはPM燃焼触媒の関連技術においても自動車技術会より「論文賞」を受賞している。

 

URL
マツダ株式会社
http://www.mazda.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2009/200901/090122a.html

(編集部:大久保有規彦)
2009年1月22日