国土交通省、自動車の不具合による事故や火災の情報を公開
リコールのほか、整備不良や不適切な使用によるものも対象

  国土交通省は1月23日、自動車メーカーなどから報告があった自動車の不具合による事故や火災の情報を、2009年1月以降より公表すると発表した。

  今回の決定は、国土交通省が現在開催している「リコール検討会」での検討を踏まえたもの。自動車の不具合による事故や火災を公表することにより、不具合に対するユーザーの関心が高まり、適切な使用や保守管理、不具合発生時の適切な対応が促進されることを期待しているとしている。

  公表対象となる情報は、道路走行中や駐停車中の事故で自動車や後付部品・用品の不具合によるもの、道路走行中や駐停車中の火災で自動車や後付部品・用品が発火源であるもの、バックドア落下やオートスライドドアによる指骨折など交通事故以外の事故で車両や後付部品・用品に起因して人身に傷害を与えたもの。これらの情報は、リコール対象などの自動車の設計・製作に起因したものだけでなく、整備不良や不適切な使用によるもの、原因が判明していないものも対象。公表は、メーカーなどからの報告後速やかに行うとしている。

  メーカーから国土交通省の報告については、事故・火災のうち死亡者または重傷者が生じた「重大事故・火災」とするものについては、発生を知った日から30日以内に国土交通省に報告。このほかの事故については四半期ごとに当該期間に得た情報を翌月末までに報告すると定めている。なお、重大事故・火災が設計・製作に起因することが明らかな場合など、被害が拡大する危険性が高い場合は速やかに報告するとしている。

 

URL
国土交通省
http://www.mlit.go.jp/
報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_000232.html

(編集部:大久保有規彦)
2009年1月23日