いすゞの「みまもりくんオンラインサービス」が省エネ大賞を受賞
日産の「エクストレイル 20GT」や、三菱ふそうの路線バスも受賞

いすゞ「みまもりくんオンラインサービス」の車載端末



  経済産業省資源エネルギー庁財団法人省エネルギーセンターは1月28日、「平成20年度第19回省エネ大賞(省エネルギー機器・システム表彰)」を発表した。

  省エネ大賞は、優れた省エネルギー性や省資源性などを持つ民生用エネルギー機器や資材、システムを公募し表彰するもの。2008年度の応募総数は110件であった。

  自動車関連では、最も優秀と認められる製品に与えられる「経済産業大臣賞」で、いすゞ自動車のエコドライブ推進システム「みまもりくんオンラインサービス」が受賞した。みまもりくんオンラインサービスは、運転状況を携帯電話回線を通じて伝送し、事務所でリアルタイムで確認できる運行管理システム。あわせて、運転データからエコドライブを推進する方法が示されるため、運送業の省エネに大きく貢献できる点が評価されたとしている。

  また、「資源エネルギー庁長官賞」では、日産自動車のクリーンディーゼルエンジン搭載車「エクストレイル 20GT」が受賞した。エクストレイル 20GTは、新排出ガス規制「ポスト新長期規制」に世界で初めて適合し、同等出力の2.5リッターガソリンエンジンと比較して燃費を約3割向上。新たな静粛性向上技術も採用されており、NOxやSOxの発生抑制と燃費向上、騒音低下技術が評価されたとしている。

  このほか、「省エネルギーセンター会長賞」では、三菱ふそうトラック・バスの大型ノンステップ路線バス「エアロスター エコ ハイブリッド」が受賞した。エアロスター エコ ハイブリッドは、モーター駆動で走行しディーゼルエンジンで発電するシリーズ式ハイブリッドシステムを採用した路線バス。充電の必要がない場合はエンジンを停止しモーターのみで走行可能で、2015年度重量車燃費基準を大幅に超える燃費性能と低排出ガス性能を両立しており、エンジンを発電用とした電機駆動のハイブリッドシステムを開発した点が評価されたとしている。

  なお、第19回省エネ大賞の受賞製品は、2月10日~12日まで「東京ビックサイト」で、2月19日~21日まで「インテックス大阪」で開催される展示会「第33回 地球環境とエネルギーの調和展 ENEX2009」で展示される予定だ。

日産「エクストレイル 20GT」三菱ふそう「エアロスター エコ ハイブリッド」(撮影用特別仕様車)

 

URL
財団法人省エネルギーセンター
http://www.eccj.or.jp/index.html
ニュースリリース(省エネルギーセンター)
http://www.eccj.or.jp/bigaward/announce08.html
いすゞ自動車株式会社
http://www.isuzu.co.jp/
ニュースリリース(日産)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2009/_STORY/090129-01-j.html
ニュースリリース(三菱ふそう)
http://www.mitsubishi-fuso.com/jp/news/news_content/090129/090129_s.html

(編集部:大久保有規彦)
2009年1月29日