日本自動車タイヤ協会、2008年のタイヤ点検結果を公表
約3割がタイヤ整備不良。乗用車、貨物車共に空気圧不適正が最多

  日本自動車タイヤ協会は2月13日、2008年に実施した路上タイヤ点検の結果を公表した。

  このタイヤ点検は、2008年1月~12月まで全国で34回実施したもの。点検車両数は、自動車専用道路を含む高速道路で1205台、一般道路で973台の合計2178台であった。

  この結果、タイヤに整備不良があった車両は641台、整備不良率は29.4%で、2007年の点検結果と比較して2.7ポイント増加した。道路別では、高速道路のタイヤ整備不良率は28.0%で同3.5ポイント増、一般道路では31.1%で同1.1ポイント増であった。

  整備不良の内容は、「空気圧不適正」が21.8%と最も多く、以下「偏摩耗」が3.6%、「タイヤ溝不足」が2.8%。2007年の結果と比較して、空気圧不適正が2.7ポイント、偏摩耗が1.1ポイント増加している。道路別での2007年の結果との比較では、高速道路では空気圧不適正、タイヤ溝不足、「外傷」が増加し、偏摩耗、「釘・異物踏み」は減少。一般道路では偏摩耗が2.9ポイント増加したのに対して、このほかは減少している。

  車両別の整備不良率では、特種車が35.7%で最も多く、以下貨物車が30.4%、乗用車が29.1%。乗用車の車種別では、軽自動車が31.0%と最も多く、以下小型乗用が30.1%、普通乗用が28.4%、普通乗合が4.7%。2007年との比較では、普通乗合が10.3ポイント減少。貨物車では普通貨物を除いて全車種で増加していると言う。

  車両グループ別・項目別では、乗用車と貨物車共に空気圧不適正が最も多く、乗用車が23.5%、貨物車が15.4%となった。